一月は行く、二月は逃げる、三月は去る…とはよく言ったものです(´・ω・`) とうとう、二月も末の末にブログを更新中でありますよっ(;´д`)トホホ…
今回は1月の東京出張の続き編です。2月は日帰り出張のみでしたので特にテレビをはまってみることはなかったのですが、備忘録も兼ねて「プロフェッショナル 仕事の流儀-言葉を超えて-人をつなぐ~通訳者-長井鞠子」と「“もてなしの心、どこまでも”~コンシェルジュ-阿部佳」この2つのお話も素晴らしく良かったので次回はこれのどちらかを!キタ*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(゚∀゚)゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*!!!!
どこまでも「NHKのプロフェッショナルって番組が好きだな、わし」と思いますが、そうではなくてプロの仕事・職人技が好きなのですm9っ`Д´) ビシッ!!
で、今回の「ありえへん」はどこが?( ´,_ゝ`)プッってお思いですよね?放送された内容はこちらです。
1)ホテルニュージャパン火災、奇跡の救出劇を成し遂げた伝説の消防士
2)最後の日本兵・小野田さんを一人で救った当時24歳のフリーター青年
はい、おわかりの通り、取り上げるのはもちろん2番の方ですよっ(`・ω・´)シャキーン
タイトルからして??です。最後の日本兵 小野田さんを見付けた方のお名前は鈴木 紀夫さんとおっしゃいまして、肩書きは「冒険家」ますます???となりますよね。
どちらかというと、ちょっと不思議な方だったようです。放浪の旅に出たり、ヒッチハイクで各国を巡ったり。そして彼の目的が見つかります。「パンダ・小野田・雪男を見付けること」です。
パンダは分かる。見付けようと思えば見つかる、しかし小野田って何よ?です。雪男に至っては…そこは(以下略)
まずは噂の小野田さんとは誰かから語らねばならぬのですが、情報将校として大東亜戦争に従軍し、ゲリラ戦のためフィリピンへ。そして日本が敗戦したことを知らぬまま、フィリピンでゲリラ戦を30年間続行していた方なのです。
小野田さんが生きていることが分っていたのか、日本政府もご家族も迎えに行きますが、それは敵国の罠だと頑なに拒み、そこへは姿を現すことなく時が過ぎるわけです。
結果的に小野田さん捜索は打ち切られることになります。それを知った鈴木さんは居ても立ってもいられず単身でフィリピンへ向かい、小野田さんを本当に探し出し、日本へ連れて帰ってきたのです。
小野田さんと初対面、いや遭遇したときのエピソードはとても面白いのですが、それは割愛します…。※Wikipediaの鈴木紀夫さんをご参照ください。
頑なに拒み続けた小野田さんの心を溶かした鈴木さんに感服するのですが、それは鈴木さんの生まれ持った朗らかさ、ひょうひょうとした感じがそうさせたのかもしれません。小野田さんを見付け、日本の敗戦を告げ、当時の日本の話をします。とても楽しそうに聞いていたそうです。
その思い出の写真がこちら
なんとも不思議でしょう?左が鈴木さん、右が小野田さんです。
小野田さんから「上官の任が解けないとここから離れられない」と言われ、鈴木さんは日本へ帰国後し上官の方を連れて再度フィリピンへ。無事小野田さんの任務も解け、30年ぶりに帰国することができました。
帰国後の小野田さんへインタビューされた時の内容に衝撃的なものがありました。「人生の30年間を費やしましたが?」この問いに対し小野田さんは「人生の中で一番若く、良い時代をこの任務に捧げることができて良かったと思います。」と言っていたのです。
自分だったらとてもそんな風に思えることはあり得ない。それだけ日本に忠誠をつくし、お国のために命を捧げること、それが任務だったとはいえ誇りに思えるだけの行動をしていたのだなと感じました。ジャングルの中で自給自足のゲリラ戦、逃げ出さず30年間を捧げた小野田さん、ある意味神様みたいな人だと思えます。
鈴木さんは自分の中の3つの目的である1つを見事にかなえ、一躍スターになります。しばらくして年上の奥様を迎え、喫茶店をしながら2人の子供に恵まれますが…、そう、あと残り2つのうちの1つ「雪男」を探しに行きたくなってしまうのです…Σ(||゚Д゚)ヒィィィィ <それは見付からないからやめて!
奥様のインタビューで「誰か雪男見付けてくれないかな、見付からないかな」と言っていたそうです。結局、また単身ヒマラヤへ向かい雪男を探す旅に出ます。
そしてあろうことか…雪崩に巻き込まれ37歳の若さで亡くなってしまうのです。
そのヒマラヤへ小野田さんはすぐさま駆け付け手を合わせていました。小野田さんにとって鈴木さんは命の恩人。絶対に接点ができることのなさそうな二人を結びつけた不思議な縁。
37歳にして雪男を探しに行き、亡くなった旦那様に対して奥様の言った言葉は…
「私は雪男を探しに行く人だから結婚した。そうじゃなかったら好きになってない。」と言っていました。普通なら非現実的だから止めて、子供も二人いるんだから現実を見てくれ、というところです。でも決してそれを言うことなく後押しできる、彼を信じている奥様の想いに胸が押し潰されそうになりました。
現実を見ることはとても大事なことで、だって夢で飯は食えない訳ですよ。でも昔の方が沢山の夢を見ることができたように思えて仕方がないのです。
情報が溢れる世界の中で生きている私たちは小さな夢すら見ることを忘れているように思えました。
純粋に人を思う気持ちや夢を追う気持ちは無くす必要はなく、内に秘めておいても罰は当たらないはず。
だって夢くらい見たっていいじゃない。それくらい世知辛い世の中に生きているのですもの。
鈴木さんは死ぬ前に雪男の片りん位は見つかったのかしら、影くらい見ることができたのかしら?そしたら嬉しいなあ、と思いつつ彼は自分の目的の3つのうちの1つ、小野田さんのご家族ですら成しえなかった所業を成し遂げた想いの強さに人の想いは無限大だと感じながらスーパーホテルのベッドでうたた寝をしていた出張最終日の夜でした。
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