福岡宝石市場スタッフ・ブログ

小関 有里子

2023年8月 6日 (日)

夏休みに読みたい本

世は夏休み。以前から気になっていた本を思い切って購入しました。

「美しいインクルージョンの鉱物図鑑」

そして、帯のキャッチフレーズに思わずポチっとしてしまった、こちらの本。

「宝石図鑑 有名石から超希少石まで美しい写真でよくわかる」

鉱物図鑑に関しては、表紙の写真に一目惚れして早数か月。
読むタイミングは人それぞれですね。

何かきっかけを探していたということでしょうか?

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最初のページに出てくるのは、アマゾナイト・イン・クォーツ。
思わず「うわぁ」と声をあげるほどの、なんとも絶妙な色合い。

氷河と海の境界のようと書かれた紹介文を読みながら、
拡大されたその境をじっと見つめます。

青と一言でいっても、その青は何種類もあり
緑がどれだけ含まれているか、またその濃淡も石によって様々です。

読み進めていくと、次に出会ったのはガーネット・イン・クォーツ。
球体のクォーツに突如現れた、優しい色合いのスぺサルティンガーネットが神秘的です。
「美女と野獣のバラみたいだね~」

ピンクとグリーンの入ったバイカラーのトルマリン・キャッツアイ。
「桜餅みたいだね~」

独自の感性を見せてくれる子供たち。

スイカと表現されることが多いけれど
柔らかなピンクとグリーンだったら、それは桜餅かもね、と納得しました。

本はぺらぺらとめくってしまうことが多い私ですが、

ちゃんと先を読まずに、数日間かけて眺めていました。

見ごたえのある本です。絵になる表紙がお気に入り。

さてさて、宝石図鑑に移ります。
300種類超!とのことで、多種多様な宝石が掲載されています。


「フォスフォフィライト」
「グランディディエライト」
「ジェレメジェバイト」

早口言葉のような石の名前達。まだまだ知らないものも沢山あります。
こちらにもインクルージョンが良く見える、美しい写真を発見しました。
ティンカーベルクォーツという名前を聞いて「緑なの?」と聞く娘。

実際はピンク色の内包物で、妖精が振りまく粉をイメージしているらしいとのこと。
ラメのような、きらきらしたピンクです。

傾けると、面白いだろうなぁ~。

想像が膨らみます。
読み終わるのは、まだまだ先になりそう。

ゆっくりと長い年月をかけ成長してきた石達。

同じ月日はかけられないけれど
成長しているのが目には見えないくらいでちょうどいいのかもしれません。

Time flies.

2022年2月22日 (火)

振り返れば

寒い日々が続きますね。

以前甘酒でつくるパンの本を買ったのですが、まず甘酒をつくるところから始まるので、なかなかつくる機会がないままになっていました。

もう一度本を読み返すと酒粕からつくる天然酵母があり、こちらは混ぜるだけで簡単そうだったので、酒粕を買って、酒粕酵母を作り始めました。

自家製酵母のパンを食べていたら、体の調子がよくなった~という話もあり。

面白い話だなぁ、いつも食べてるパンと何が違うのかなぁという好奇心からです。

思えば最近のうちの麹ブームは、醤油麹を作ったのが始まりでした。回鍋肉に醤油麹を使うレシピが載っていたのですが、

よくある話、そんなに回鍋肉が食卓にあがることもなく。

他に何に使おうかな~と考えていたところ、カボチャの煮付けを作ったら、お、使えるな!となり。

なんだか深みがあった気もするけれど、そこまで醤油と何が違ったのか!と問いただされると、はっきりとはわからないくらい。ただ、カボチャが甘かっただけだったかもしれないし。。。

でも、そのあとカブをつけてみましたが、これはホントに簡単でとても美味しい!カブをスライスして、醤油麹につけるだけ。

そうやって記憶を辿っていくと
どうして選んだのかわからなかった道も、
今と少し結びつくことを学んでいる気がします。

なんとなく、でよいのでは。

そこまではっきり原理原則がわかっていなくても

振り返れば

毎回

食べ物の話しか書いていません。。。

名は体を表す。

では、ブログは?

春まであともう少し。楽しんで日々を過ごしていければと思います。

2021年6月18日 (金)

梅仕事

梅干しに、梅シロップ、梅焼酎。。。

私はもっぱら、その中で一番簡単な工程であろう梅シロップ専門でやらせていただいています(笑)

去年まではとある八百屋さんで佐賀県産の梅を購入していたのですが、いつもお野菜を買っているお友達から、今年は青梅が沢山なったからどう?と声をかけて頂き、「じゃあ、お願いします!」と二つ返事。

持ってきていただいた梅をのぞき込むと

「パッツーーーン」

という声が聞こえてきそうな、はち切れんばかりの本当にフレッシュな青梅達。

今までは少しだけ熟した梅を使っていたので、その瑞々しさや若さに心を打たれていました。。。

「これはいつも漬けてるのと違って、すきっとした味になるんだろうな~、楽しみ~。」

「今年は表年で、すごくよくなったんだよ。」

「表年?」

「そうそう、表と裏があってね、よくなるほうを表年、そして逆にあまりならない次の年を裏っていうんだ~。」

「へ~~~」

果樹を育てている人にはきっと当たり前のことなのでしょうが、自然のシステムってどうしてそう当たり前にゆらぎというものを生み出しているのでしょう?むしろ、揺らがないということが、不自然ということになるのか、、、と。

道端で感動する夜。

去年はお酢を入れすぎて、いつまでたっても甘くならなかったので、今年はかなり控えめに。

また、夏が来ますね。

皆様もどうぞお体に気をつけてお過ごしください。

2019年11月13日 (水)

読書の秋、食欲の秋

先日、本を買いました。

季節の恵みと身近な素材でつくる かるべけいこの やさしいおやつ

食の自給を目指し夫婦で熊本県南阿蘇に移住、丁寧な暮らしを実践する自然食料理家のかるべさん。野菜や果物の甘みをいかしたやさしい味の自然派おやつレシピの本です。

皆様自然食と聞いて何を想像されるでしょうか?体に良さそう?こだわりの食材?手のかかった料理? 確かにそれら全てが当てはまることもあると思うのですが、わたしにとっての自然食はもっぱら「なんか美味しい」ということなのです。

どんなに体にいいよと言われても、美味しくなかったら興味を持つことはなかったかもしれません。ただただ、うーん、美味しい!っという感じ。

それは何も考えてない時に発している言葉なのかもしれません。

ペラペラとめくっていると、いくつか作ってみたいな、と思ったレシピがありました。

カボチャのお団子

ニラ焼き

びっくりするほど簡単なレシピですが、美味しそうです、、、

そしてページをめくってすぐ気がついたんですが、この本、知人の本棚にあったものと同じもので、以前少し読ませて頂いたものでした。思いがけず、今度はもう少しちゃんと読み返すことになったのですが、ああ、あの人の好きそうな内容だな、最近どうしてるかな、、、と彼女を思い出すきっかけになりました。

「おばあちゃんが作った煮物、なんか美味しいね。」

その何かはよくわからない。でも、また食べたくなるもの。また一緒にご飯を食べたいと思える人。

読書の秋、食欲の秋。

2019年10月24日 (木)

誉め言葉

オフィスの本棚から見つけた、ブランドジュエリー 2012WINTER-2013SPRING。

宝飾史研究家山口先生による「山口遼のリコメンド」では、ジャルダン プランタニエの紹介がありました。その中でデザイナーの能勢利枝さんへの誉め言葉として使われていた「ミニマリズム」という言葉について触れてみたいと思います。

余計な飾りを排除し、極限までそのデザインを突き詰めるストイックさ。やはり土地柄的なことなのか、日本人の多くがその「一番表現したかった何か」を熟考し、ポジティブな引き算を好んでいるのは今に始まったことではありません。車、家電、ひいては文房具のような小さな物にいたるまで、昔から「シンプル」で「洗練」されたものは常々存在していました。ただ、海外の人が洗練という言葉をきくと日本のそれとは必ず一致しないのではないのではないか、とも思います。イタリア人のデザインは洗練されているものが多いけれど、どこか遊びがあるものが多い。それはジュエリーを見ていても同じ感覚で、「遊び心」がありつつ「洗練」されているという相反する感覚。身につけるだけで気持ちがワクワクするような、その気持ちの出所はよくわからないけれど少し身が軽くなるような、そんな感覚です。(勿論本当にそうなら、違う意味でいいんでしょうけども)

しかし、その対極におかれている日本の奥ゆかしさというものも、心を動かしてくれる魅力の一つではないでしょうか。 田崎真珠のジュエリーの中で、特にカラーストーンのジュエリーを眺めていると、デザイナーの方は何を考えているのだろう、といつも想像力を掻き立てられます。

どんなデザインなら、この石の良さを際立たせられるのだろう?飾り過ぎず、飾らなさ過ぎず。いや、飾っているのではないのかも、ともはや精神論にいたるまで(笑)デザイナーの苦悩に寄り添いたくなる。どこか、優しさを感じさせてくれるものたちなのです。海外のデザイナーも積極的に起用している中、日本人スタッフとどんなやり取りをしているのだろう?完全に個人的な妄想の域ですが、そのようにしてまじまじとジュエリーを眺め楽しんでいます。

福岡宝石市場 田崎真珠

見ているだけでも幸せな気持ちにしてくれる、一種のこだわりというものは、語らずともきちんと人に伝わるものなんでしょう。。。

余談ですが、個人的には最近の人生テーマとして余白という言葉を数年前から意識するようになりました。ジュエリーにおける、余白とはなんだろう?これはまた、暇な時に暇潰しのテーマとして持っておきたいと思います。

2019年9月 9日 (月)

ご挨拶

この度、福岡宝石市場のスタッフとして加わりました、小関有里子と申します。

まだ日々勉強の連続ですが、皆様のお役にたてるよう、初心を忘れず頑張っていきたいと思います。

どうぞよろしくお願いいたします。