みなさま、またまたご無沙汰しております。
ようやく春の気配を感じる季節になり、気づくと庭の植物たちは、しっかりと準備していました。
ジャスミンの蕾の赤い色が、今にも開きそうな状態で少しずつピンク色になり始めています。
香り漂う日も近いようで楽しみです♬
さて、今回は「さざれ石」が「君が代」に出てくる由来にちょっと感動したので、ご紹介したいと思います。
たまたま訪れた「海上自衛隊 鹿屋基地の資料館」にひっそりと展示してあった「さざれ石」が気になりました。
日本の国歌「君が代」に出てくる、あの「さ~ざ~れ~ い~し~の~」の「さざれ石」です。
幼い頃から歌っていますが、「さざれ石」を見たのは実は初めて。
「さざれ石」とは、
雨水などによって溶解した石灰岩が、凝固作用により自然に結びつき大きくなった岩のこと。
「さざれ」とは、“小さい、細かい”という意味があり、たくさんの細かい石が長い年月をかけて集合体 となった岩が「さざれ石」ということですね。
岐阜県伊吹山の麓には、その結合した巨石となった「さざれ石」が数多く存在しているそうで、滋賀県や京都でも見ることができるようです。
宝石での岩石というと、カルサイト、ダイオブサイド、エンスタタイト、アウィン、ソーダナイトなどが集まってできたラピスラズリですけどね。この場合は「さざれ石」とはいわないんですかね。
ある歌人が、この「さざれ石」を見て詠んだ歌
「わが君は、千代に八千代にさざれ石の巌(いわお)となりて苔のむすまで」
という一首が古今和歌集にあるそうです。
「君が代」は、この一首がルーツとされ協調・団結の精神を意味し、一家一町村、市や県、やがて国が集結して幾千夜までも栄えるようにという意義を表すとされています。
「千代に八千代に苔むすまで」ですよ~!長いですよね。
子孫の幸せを願う先人たちの愛を感じますね。
この「さざれ石」の一首に込められた先人たちの願いを日本の国歌に用いた意義を知ると、一人一人がどうあるべきなのかを諭されているような気がしてなりません。
春めいてきた今、世界中で新型コロナウィルス感染が止まることを知らず猛威をふるっております。
みなさま、どうかくれぐれもお気をつけいただきたいと思います。
人類が一致団結し助け合うことによって、桜が咲きほこる頃には終息することを祈るばかりです。