福岡宝石市場スタッフ・ブログ

2019年5月

2019年5月12日 (日)

令和元年

初夏を感じる季節となりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。


当店ではゴールデンウィーク前半に「石ふしぎ大発見展 第25回大阪ショー」に出展させていただき、今回も大盛況で終えることができました。ご支援いただきました皆様には、この場をお借りして御礼申し上げます。
 
さて、新年度をスタートしてから1ヶ月が経ち、新元号が「平成」から「令和」となりました。
ゴールデンウィーク中は、たくさんの報道が流れましたね。

その中で印象に残ったのが、天皇が重要な儀式の際に着用される束帯装束の「黄櫨染御袍」
 

Photo


禁色の規制が緩和された今でも天皇以外は用いることができない『絶対禁色(ぜったいきんじき)』とされている色とのこと。
 
櫨の樹皮と蘇芳から染め出される色とされていますが、天皇が身につけられる黄櫨染御袍は制作者が公表されていないそう。一般的には確かにあまり見ないお色味ですよね。この独特のお色味は、天位の象徴色として太陽の輝きを表したものらしいのですが…
 
そこで疑問が湧きました。

太陽?

私には見るからに暗い赤色に黄色がかった茶色に見えますけど???
 

そんな時、ある作家がこの独特の染めを研究し、黄櫨染を成功させたとの報道を見ました。

それは反物だったのですが生地の後ろからライトを当てると、なんと光の部分だけが真っ赤な色味に変化するのです。

ライトの丸い照明がまるで太陽のようです。

日本の国旗「日の丸」をイメージさせます。

なるほど!これが太陽の輝きか!と謎が解明されました。


この現象を知りつくしたうえで黄櫨染が作られてるならば、何とも奥深いですね。

当初の作家は粋な方だな~と感じます。
 
平成という時代を担ってこられた天皇陛下のご退任は国民からも惜しまれつつ、皇太子様のご即位は祝賀ムードに包まれました。
令和という新しい時代が始まるという高揚感もありますが、やはり平成が終わった寂しさもあります。
個人的には、昭和、平成、令和と生き抜くならば次の年号も…なんて欲が出ますが、こればかりは神のみぞ知るところ。今を悔いなく精一杯過ごしたいと思います。
 
新元号令和が、輝かしい時代となりますように。
令和の時代も変わらぬご愛顧を賜りますようなにとぞよろしくお願い申し上げます。