福岡宝石市場スタッフ・ブログ

2015年4月30日 (木)

音楽とジュエリー 5~BLACK DIAMOND

4月ですね~今月は予定通りに今日ブログを記載してます(=゚ω゚)ノ

って、月末やないかい┐(´∀`)┌ ハイハイって思ってやってください(´Д⊂ヽ

先月が誕生石と産地ネタにしたので今月もと思っておりましたが、神が降りましたΣ(゚∀゚ノ)ノキャー

はい、4月の誕生石ダイヤモンドですが、今月は音楽とジュエリーの方で取り上げる「BLACK DIAMOND~ブラックダイヤモンド」です。

BLACK DIAMOND/DOUBLE & 安室奈美恵
YouTube: BLACK DIAMOND/DOUBLE & 安室奈美恵

この曲はDOUBLE & 安室奈美恵のツインユニット?(ていうのかな?)でして、歌詞の内容は悩ましいただ一つのそれを手に入れるために狙いを定めている、といった感じです。゚+.(・∀・)゚+.゚イイ!!

ブラックダイヤモンドという名称は「クールでカッコイイ」というイメージで使用されていることが多いようですね。

かくいうわたくしめも、この曲カッコいいなー(・∀・)イイヨイイヨーと思っておりました。

さて、このブラックダイヤモンド、ブラックと付く色についてですが、ダイヤモンドの色は実に様々な物があります。色が見える起因は本来、成分に由来します。

ところがこのブラックダイヤモンドに限っては色の起因は内包物によるものなのであります(´ε`;)

ですので地色そのものの色が黒いわけではありません!

ということは、拡大してみると黒い内包物がびっしり入ってる(;゚Д゚)(゚Д゚;(゚Д゚;)ナ、ナンダッテー!!

グラファイトや鉄鉱石などの内包物を含有しており、それが黒い色を帯びる原因となってます。

こちらの画像が拡大したものです。

0411_04

※ジェムリサーチジャパンのHPより

クラリティグレードがI1以下の物で黒い何かを肉眼で見ることができるものがあれば、それがこれです。

先ほどまでのカッコイイと言っていたことを軽く打ち砕きます…(;´Д`)ウウッ…

…ってことは全然綺麗じゃない!ということになりますよね。ですのでブラックダイヤモンドは通常は宝石用としてではなく、工業用ダイヤモンドとして使用されていました。ところがある年代に斬新なデザイナーさんの製品として出現してきたことから、ブラックダイヤモンドが宝石として使用され始めました。

では、よくビーズ状のネックレスになっていたり、以下の画像は当店で取り扱っていたピアスですが、このような製品にセットされたブラックダイヤモンドはこれと違いますよね?と思いますよね?

Eshop_22000000845521※当店で過去販売していた商品より

これまた夢を打ち砕くようで申し訳ないのですが、こちらは加熱で人為的に黒くされたダイヤモンドが使用されているのです。

Σ(`Д´ )マジ!?ですか?

と言いたくなりますが、本当です。

宝石用としてブラックダイヤモンドが大量に必要になったため、このような処理が台頭し始めました。

加熱処理と照射処理とございまして、照射処理のダイヤモンドの特徴はよーくみると黒いというより、少し濃い緑色や青色のような独特の色合いがあり、表面がひび割れ荒れています。

この記事を書くにあたり、調べておりましたら新しいタイプのブラックダイヤモンドの処理が出てきているとの記事を見付けました。

それは「熱処理」です。

ジェムリサーチジャパンホームページ内の「ブラック”ダイヤモンドの鑑別」こちらに記載がありました。

ある一定条件のダイヤモンドを高温加熱処理し、加熱することでダイヤモンドの一部をグラファイト化させて黒色化させるとのこと。

画像もありましたが、内包物の黒い結晶よりももっと微細な黒いものが含まれています。看破する方法は既に見付かり記載されていました。

宝石に熱を加えることは地中に眠っている時にも行われるため、それを人為的に行うのか否かの差でしかありません。ですがその差は値段に大きな開きを生みます。

様々な処理が行われている昨今、鑑別機関でそれを見破る御苦労は想像を絶します。

さて、本題に戻りますが、宝石の処理などはきちんと開示されて販売されるべきだと思っています。ですが、あまり夢を打ち砕き過ぎるのもどうかと思いもします。

今日のブログは夢を打ち砕く方でしたが、いかがでしたでしょうか?

これだけ内包物が入り込むダイヤモンド。

その中で無色で内包物のない「Dカラー、フローレス」のダイヤモンドが出来上がる過程を考えると、それが如何に奇跡的なことであるのかが分ります。

そしてそれを生み出す地球という存在の凄さを目の当たりにできる気がします。

今月のブログはとても美しく真面目な言葉で締めくくりたいと思います。

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