福岡宝石市場スタッフ・ブログ

2017年7月

2017年7月31日 (月)

久留米と青木繁と私

皆様こんばんは(=゚ω゚)ノ
もはや月末という月末の真夜中に更新中であります。
今月は何にしようかな~と昨日悩むところに、ちょうど面白い番組をやってくれていました。
それは…昨日、NHKの日曜美術館は青木繁の特集でした。
日曜美術館「魂こがして 青木繁~海を越えた“海の幸”と石橋凌の対話~」
ナビゲーターは久留米出身の俳優でミュージシャンの石橋凌さん。

なんでこのタイミングかなー?と思ったのですが、多分あれです…。

日曜美術館によると、青木繁が亡くなりおよそ1世紀。海の幸が初めて海を越えたのです。
パリ・オランジュリー美術館で「ブリヂストン美術館の名品-石橋財団コレクション展」というものが開幕しているとの特集でしたけど、多分あれだからだと思うのです…。

青木繁の代表作といえば「海の幸」です。
これ、久留米の石橋美術館にありました。
過去形です。
今は東京のブリヂストン美術館に行ってしまいました。
そして石橋美術館という名前も変わり、現在では久留米美術館という名前に変わってしまいました。

そもそもどうしてこんな立派な作品が久留米くんだりにあるのか?というと…。
九州にまだ本格的な美術館がなかった昭和31年に久留米に「美の殿堂」をもたらしたのがブリヂストンの創業者で著名な美術収集家でもあった石橋正二郎氏。東京で既にブリヂストン美術館を開館させていたのですが郷里の要望にこたえるために石橋美術館を中心とした石橋文化センターを建設し、久留米に寄贈したそうです。
美術館は市立という位置づけですが、長年経営を任され収蔵品を所有するのは石橋財団という珍しい形態でした。
こちらが60年の歴史に幕を閉じました。

こんなローカル久留米に青木繁を筆頭に坂本繁二郎などの作品があるのですから驚きですけど…。

石橋財団は「公益財団法人化に伴う全面的な事業見直し」の結果から石橋美術館の運営から撤退し、収蔵品全960点をブリヂストン美術館へ移管することになりました。
とはいえ、こんなことしたら美術館空になる!と思いもします。
石橋正二郎氏が開館当初から市の美術館として将来自立を願っていた、と言われてもですよ、このローカルエリアですよ?
と思わないでもないです。
ローカルだからこそ、収蔵品の全てを東京へ移管する方が良かったのかもしれません。
もっと沢山の人に素晴らしい作品を見て貰える機会が増えるわけですから。

さて、海の幸といえば久留米の人間はあれを思い出すはずです。
もしくは海の幸を初めて見ることになるのが大抵あそこだからです。

そのあそことあれは…久留米市民会館の緞帳!

市民会館の舞台の緞帳一面が海の幸なのです!0a8b18395b48d88527e3fe4f19599500※西日本新聞経済電子版より

緞帳は1969年の市民会館開館のために市が京都の綴錦織業者に依頼。
約1500万円で制作され、縦7.4m、横19.5m、重さ1.3トン。
200色の糸を使い、延べ約1500人の職人が10ヶ月かけて作ったそうです。
早い!そしてすごい!!思ったより安い!!!

初めて見たのは小学生の頃だと思います。
今でもそうですが、画風が好みではありません。いや、失礼かと思いますが、好みの問題ですから…。
ですからもちろん小学生の頃に見ても好きになるはずはなく、むしろ怖かった…
一番怖かったのは正面向かって中央から少し右の魚の後ろの顔が白い人。
この人と目が合うんだもん!・゜・(つД`)・゜・

実はこの人、青木繁の伴侶たねさんがモデルなのです。
結局、たねさんとはお子さんも生まれますが最後まで婚姻しなかったとのこと。
画家として天才と言われた彼も家族を支える能はなかったのか?父親の死後に放浪を重ね持病の結核が悪化し28歳で生涯を終えるのでした。
遺言の「葬式代は枕の下に入れている。火葬してケシケシ山のふもとに埋めてくれ。」にしたがってケシケシ山に青木繁の碑が立っています。

NHKの番組中に石橋凌さんがこの碑の前でアカペラで歌いました。
そして泣いてました。
なんだろう…こう、青木繁の人生を追って、そして歌った「魂こがして」の歌詞と何かが重なっていった瞬間なんだ、と思いました。

日曜美術館「魂こがして 青木繁~海を越えた“海の幸”と石橋凌の対話~」

良かったらこちらのサイトをご覧ください。NHKの過去の放送になかったので探しました。

久留米市民会館の閉館が決まり、緞帳の老朽化度合いを調べたところ寿命はあと10年という結果。
市民会館に代わる久留米シティプラザにはサイズが合わないため設置ができず、個人や団体の再利用を募るも現時点では特に名乗りでる人もおらず、輸送やメンテナンスの兼ね合いから廃棄しかないかもしれないと新聞にも載ってました。

形あるものいつか壊れる
緞帳の存続が難しいことをとても残念に思いながらも、改めて考えるとこの緞帳のインパクトはとにかく桁外れに凄かった。
子供ながらに「怖い」と思った。そしてたねさんの存在も認識していた。
そう思うと絵で見るよりも青木繁が描こうとしたものは緞帳を見た人達には十二分に伝わった気がします。

久留米、沢山の偉人を生み出した街。
改めて生まれ育った郷里の凄さを感じた日曜日でした。

2017年7月29日 (土)

暑中お見舞い申し上げます。

梅雨も明け、毎日猛暑が続いておりますが、皆さまご無事でしょうか。

私は帰宅後のお着替えが日課になってきました。

今月初めには九州北部の一部地域が甚大な豪雨の被害に見舞われました。

そして最近では東北でも避難生活を余儀なくされた方もいらっしゃるようです。
 
暑さの中での復興作業や避難生活は、思うようにはいかないかもしれません。
 
小さなご支援しかできませんが、被災された皆さまに少しでも早く平穏が戻られますよう
 
心よりお見舞い申し上げます。
 
皆さま、厳しい暑さがしばらく続きます。
 
体調をくずされませんよう、くれぐれもご自愛のほどお祈り申し上げます。clover
 
 

2017年7月27日 (木)

夏の養生食

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毎日の猛暑で、水分補給などの健康管理がとても大事になってきましたね。

暑さに負けないように先日は、うなぎを食べに行ってきました。
土用の丑の日ではありませんでしたが、繁忙期にて満席!!
早めに行ったので席にはすぐに座れましたが、お持ち帰りの人たちがいたので食べるまで1時間ほど待ちました。

ここのお店、山道さんは外はカリッと中はふっくらとしていてお気に入りのうなぎ屋さんです。

息子と一緒に1尾も食べてしまいました。

福岡大丸でもカレー展があり平日にもかかわらず繁盛していました。

暑い夏に負けないように食べすぎ、冷たいものは避けて乗り切りたいものです。