福岡宝石市場スタッフ・ブログ

2017年2月 3日 (金)

書籍レビュー: The Almost Nearly Perfect People: Behind the Myth of the Scandinavian Utopia

皆さんこんにちは。

苺が美味しい2月はいかがお過ごしでしょうか?来ないだは久しぶりに苺大福を食べて感動しました。普段とは変わったことをしたり、変わった食べ物を口にすると満足します。日常と非日常とのギャップなんでしょうかね。面白いです。

今日は書籍の感想をしたいと思いました。The Almost Nearly Perfect People: Behind the Myth of the Scandinavian Utopiaというノンフィクションです。著者はデンマーク人の妻を持つイギリス人です。彼は故郷のイギリスと妻のデンマーク、そしてそこを囲むスカンジナビア(北欧)の国々を旅し、目で見て肌で感じ取ったものとを比べ北欧について語ります。

実は年々行われる、世界で一番幸せな国はどこかというアンケートで北欧が常に上位10位を維持しています。なぜ?本当に北欧の人は充実した人生を送ってるのだろうか?ノルウエーは石油のおかげで地域の都市化が進んでいます。スエーデンはIKEAなどの工業生産が栄えています。フィンランドは日本が愛するムーミンが誕生した国ですし、教育システムでいうと学力は世界で一位です。

このような事情を踏まえて、実際に北欧に住んでみて、人々の考え方、政治の動き、その他興味深い話を通じて本当の北欧を語るノンフィクションです。

英語ですが機会があれば是非読んでみてください。


2017年1月31日 (火)

働くということ、労働力の価値とは

明けましておめでとうございます、と今頃のご挨拶で申し訳ございません
(m´・ω・`)m ゴメン…

先月申し上げた通り、弊社リニューアルサイトには「宝石をもっと楽しむWebマガジン 福岡宝石市場Plus」が開設されました。

ご覧いただけると幸いでございます。
こちらで宝石の知識を大放出中。そのネタ保存のためこちらのブログでは宝石ネタを封印しているところでございます。

ですので今月からは時事と無駄知識系の内容ばかりになるかと思いますが何とぞご了承くださいませ。

で、今月は「働くということ、労働力の価値とは」について書きたいと思います。

そもそもなぜこれなの?と言いますと、この記事を見たからです。
高クラス労働者と、低クラス労働者のちがいを6段階で説明

労働力の価値は何をもって決めるのか、それは年収であり、その年収の基準は「企業の事業にどれだけ貢献できたかの実績によって決まる」とされていました。
それを6段階に分けると以下のようになっていました。詳細はURLをご覧ください。

1)自らが責任者となって事業を生み出したことがある
経営者クラス(目安:年収3000万円~青天井)

2)事業の責任者をやり、事業計画を完遂したことがある
部門長クラス(目安:年収1500万円~3000万円

3)部署の目標達成のための手段を考えて達成したことがある
課長クラス(目安:年収750万円~1500万円)

4)自ら工夫して仕事ができる
成績のよい社員クラス(目安:年収500万円~750万円)

5)指示があれば仕事をやることができる
普通の社員クラス(目安:年収350万円~500万円)

6)監視の下で仕事ができる
若手社員クラス(目安:年収~350万円)

とても分かりやすい目安だと思いました。
自分の年収と行っている業務を照らし合わせると納得がいきます。

昨日も友人とランチをしながら近況報告をしていると「若手の辛抱の無さ、入ったばかりで会社に育てて貰っているのに自己主張だけ一人前なことを言う」と激怒していました。
私も同感です。

入社仕立ての頃はもちろん1人で仕事はできませんし、させられませんから諸先輩のフォローや上司の確認が必要です。
一年経ってやっと仕事を覚え、二年目でなんとか確認が離れる、三年目でやっと独り立ち。そして初めて会社に貢献できるようになるのがセオリー。
会社に育てて貰っている、もちろんお給料は出ますがそれは周りの諸先輩や上司が仕事をしてくれているのです。
己が1人でやっているのではないのです。
それを知らず、分からず自己主張だけする。なんとも愚の骨頂だと思えるのです。

「石の上にも三年」本当に使い物になるのは三年目から。
古い考え方かもしれませんが、時代が変わっても決して変わらないと思っています。
直ぐに「向かない」と思うこと、それは単に辛抱が足りないと私は思うのです。
「仕事が向かないから辞める」では何をやっても続かないでしょう。
身体を壊したり、世間で言うところのブラック企業であれば辞めて当たり前ですが、ほんの少し仕事をして向かない、思っていたものと違うの理由で辞めるのは理解に苦しみます。
それは雇用した人や育ててくれている先輩や上司、会社に対して大変失礼なことだと私は考えます。

お金をもらう対価に値することをやったのか?
その部分を考えた上で判断して欲しいと思うのです。

今自分がやっている仕事はどのランクなのか?
上司の監視の下で完璧に仕事ができるのは至って当たり前だということ。
与えられた仕事をすることも当たり前だということ。

若い人たち、新卒の人達に対して「仕事をすることやお給料をもらうことはどういうことなのか」を改めて考え欲しいと思う反面、自分の仕事に対しても改めて考え直す良い機会となりました。

今の私は好きなことをしてお給料を貰っている状態なので非常に有り難い状態です。
鑑定士についてはたまたま見付けずっと続けてやっていったら好きな仕事だった、という数奇な状況でした。
世間一般は好きなことでお給料をもらえること自体が稀。
私はとても恵まているのだと実感します。

天職というものは継続してやっていった結果、天職になるものもあると私は思えるのです。

今回は結構な毒を吐きました。
日本の将来はどんな未来に向かっているのかな?と思いながら1月のブログを終わります。

2016年12月31日 (土)

年末も大晦日でございます

´ω`)ノみなさまこんばんは
気がつけば大晦日でございますょ。
お盆からあっという間に年末になるんですよぅと口癖のように言っておりましたけど、ほらやっぱりね~です(´;ω;`)

今年を振り返ってみると変化の嫌いな私もプライベートでは色々決断した年でした。

2年半習ったバーレスクダンスを辞めてポールダンスへ転向とか、諸々。

変えてみると色々と開ける気がしました。
変わること、変えること、実はとても苦手なのです。
でもそれはとても必要なことでした。
変えなければ、変わらなければ見えてこないことが沢山あります。
それを気付くことができた2016年でした。

それでも私自身は変わることができたのか?と自問自答します。
その答えは私では分からない気がします。
私は変わっていないように思えるから。
答えはぼちぼち周りの方々から教えてもらおうと思っています。

11月末でに瀬戸崎さんが退職されてから否が応でも新しい環境。
自分が望まなくてもやってくるもの。
受け入れていくしかないのですよね。
12月は新しい体制でなんとか終えることができました。
「頑張らない・できることしかしない」
これをキーワードにしました。
私には「頑張る」が負担になるタイプだとみどり先生に教えてもらいました。
それでも自分のキャパを超えることをやってしまうものでございますね…。

四十路を越えてからは「無理をしない・心身ともに負担をかけない」を守っているつもりです。
意外と保守的でしょ?(ノ´∀`*)

身体はポールダンスのお陰でかなり鍛えられています。
基礎がないと踊れないダンスなので、身体を大事にしながら柔軟性とパワーを強化中です。

こちらで習っています。
ポールダンス スタジオCAT(猫道場)

主催のWILD CAT先生は

全日本ポール・スポーツ選手権大会2016 エリートシニア女子部門 優勝
現日本チャンピオン、日本代表として同世界大会出場権獲得
そんなすごーい先生なのです♪
世界大会レベルの先生に習うのは世界が違う!!!

その先生の行きつけのマッサージ和苑さん

毎日やるストレッチも教えてもらえ、三日坊主の私が毎日欠かさず続いています。
これも西田先生のおかげ、ありがたい!

皆様のおかげでなんとか心身共に保たれています。
来年も心身共に健やかに過ごせますよう努めてまいる所存でございます。

リニューアルした弊社の販売サイトには恐ろしいことに私が動画に出演しております。

色々な方々に「よしださん、声低っ」と言われたことは秘密ですょ(;´Д`)

それでは今年も大変お世話になりました。
来年もどうぞ懲りずにお付き合いのほどよろしくお願い申し上げます。

2016年12月31日 (土)

2016年ご挨拶

29日は大掃除、納会をし、仕事納めでした。

私も納会に参加予定でしたが、家の事情で早く帰省したため

参加できませんでしたが、今年も無事に終えることができて、ホッとしています。

今年の九州のお正月は、とても暖かい正月となりそうです。

今年一年、誠にありがとうございました。

また、来年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

良いお年をお迎えくださいませ。

2016年11月30日 (水)

11月は別れの季節?~

みなさま、どうもこんばんは´ω`)ノ
定例の月末、最終日がやってまいりました。

そしてご本人からブログで発表がありましたとおり、今月末の本日で瀬戸崎さんが退職なさいました。

私が入社して3年半、沢山笑ったり、怒ったり、凹んだり、仕事での喜怒哀楽を共にしました。

10歳年下と思えない落ち着きと冷静さを持ち合わせているにも関わらず、突然私のボケで高らかに笑うそんな意外な一面を兼ね備えているSO CUTEな瀬戸崎さん(´∀`*)ウフフ

そして最大の任務は…社長の不在を一緒に守りました。

振り返ると思った以上にいろんなことがありすぎて、ありすぎたのにあっと言う間だったと思うのです。

そして最後の今日もあっと言う間に終わりました。゚(゚´Д`゚)゚。

むしろあっと言う間に終わりすぎて明日から瀬戸崎さんが居ないことが信じられない状態です。

それぞれが自分の道を進みます。
後悔しない人生、背中を押すのも大事な仕事。

もとから独立志向の強かった彼女。
新しいことに挑戦し続ける人生。
本来の仕事に戻り、新たな門出に立ち会えたことに感謝です。

業種は違っても、今まで居た世界で培った知識は無駄にはなりません。

人との出会いは宝。
振り返ると本当に面白かった、楽しかった。
一緒に働くことができ、出会えたことに改めて感謝します。

今日まで沢山お世話になりました。本当にありがとうございました。

新天地でのますますのご活躍を期待してます。
そして、福岡に帰ってきたらまた楽しいお話をしましょうよ。
その日を楽しみに待ってます。

だからいってらっしゃいしか言いませんよっ!!

瀬戸崎さん、いってらっしゃい( `・ω・´)ノシ

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2016年11月28日 (月)

退職のご挨拶

この度今月末をもちまして退職することとなりました。
これまで長く勤めることができましたのは、皆様のご指導ご支援のお陰と心より感謝致しております。
沢山の貴重な経験を活かし、今後も更なるステップアップを目指して頑張りたいと思っております。
今後の皆様のご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます。

2016年11月28日 (月)

生物模倣

11月27日の日経新聞でおもしろい記事を見つけました。

「生きている宝石」と言われる南米に住むモルフォチョウ、構造色により見る角度によって青や紫の鮮やかな色を見せてくれる。

この天然界の織り成す美しい色彩美をサイエンスの世界でも色素を使わず、同じように色を出す研究が盛んに行われているそうです。ただ、コストがかさむなどの理由で開発に苦戦しているそう。

天然界にある美しさは、人工的にはなかなか真似できない難しさ、美しさがあり、そこに魅力があるんだなということを改めて感じることができました。

宝石に入り込んでいるインクルージョンも天然の証であり、より美しく見えてきました。

2016年10月31日 (月)

10月のブログは~

どうも( ノ゚Д゚)こんばんは~

色々な諸事情がありましてブログが書けませんでした。

いつぞやのブログで少し記載しましたが、新しい企画が稼働中です( ゚∀゚)ノ
この前はその件で人生初の体験をしましたyo'`,、('∀`) '`,、
その為の主な資料収集とオチ作りも私の仕事でございます~。

毎月作成しているこのブログと同じ作業をしてますが、このブログを作成するのに実は平均3時間ほど費やしております。

Σ(´∀`;)ばかだ…
とお思いでしょうが、そっとしておいてやってください。

そもそも文章を綴ることは大好きなのです。
それを仕事で発揮できるとは、いやー本当にありがたい話でございます。

新しい企画の集大成をお披露目できるのがいつ頃になるのかは未定でございますが、楽しみにお待ちいただければと思います。

しかし、私のあふぉなブログを毎月読んでくださる奇特な方っていらっしゃるのかしら?

暇つぶしには持ってこいです。是非どうぞ…。
タイトル通り主に無駄知識の宝庫ですけども。

10月のブログはお知らせのみで、30分も費やしていませんがお許しを~。゚・(ノД`)人(´Д`)人(Д` )・゚。

2016年9月30日 (金)

時事とムダ知識 18~シン・ゴジラ

月末、しかも最終日に書くのがデフォルトになってしまった私ですyoァ '`,、'`,、('∀`) '`,、'`,、
相変わらずの平常運転よしだです。

最近は時事と無駄知識ばっかりですね?とかいう突っ込みはなしでお願いします(#・∀・)ムカッ!!
だっていろいろな企画が浮上しているからですキャッキャ(*´∀`) (´∀`*)ウフフ
それまで楽しみにお待ちくださいね~ん( ´`ω´) ンフ

さて、ということで今回はもちろん「シン・ゴジラ」ですよ!!

もちろんってなにさ?Σ(´Д` )
とお思いですよね?いやーわたし全く観に行く気ナッツシングだったのです。
何しろ「邦画に金は落とさない主義だっ!」なので(; ・`ω・´)
そんな私に「これは日本の災害時の対策はこうしているのが如実に表れている」と暑苦しく語られても全く面白さが伝わることなく、とうとう「わしが奢るから行こう」となかば強制的に相方に連れて行かれるはめに…。
お察しの良い皆様は観終わった後に「すみませんでした…(m´・ω・`)m ゴメン…」と謝る羽目になったことは言うまでもなく。

いや、これ本当に実際に観ないと面白さは伝わらないと思います…ですがあえてブログに記載しますよっΨ(`∀´)Ψケケケ

※ここから映画のネタばれが含まれますのでお気をつけください。

何に一番驚くかといえば、エンドロール最後の「野村萬斎」だと思います。
えっ?どこに??となりますが、ゴジラさんの中身です。
否、中身というと語弊がありますね。ゴジラさんの動きですね。
なので家族も私の「いいっ!(・∀・)」から観に行ったわけですが、祖母は「あの大きな中に野村萬斎さんが入っとるとね?」と言いました。
はい、そんなわけないっすね。
今はモーションキャプチャの時代でございますよってに、でっかい着ぐるみを着なくても特殊装置を付けて動きを読み込ませ、CGで肉付けすればできるわけです。
ま、89歳の祖母は知らんで当然ですな(;´∀`)

他のキャストもまあ豪華絢爛でしたね。
主人公、矢口蘭堂役の長谷川博己→誰?ってなりましたけど演技も英語も素晴らしかった
その先輩的な竹之内豊
米国大統領特使の石原さとみ

もちろん内閣総理大臣役の大杉連と平泉成なんてもうはまり役でした。(なんで総理大臣2人?とお思いでしょうが、敢えて説明しませんょ)
個人的には主人公と防衛大臣役の余貴美子、巨大不明生物災害対策本部(巨災対)メンバーの津田寛治と高橋一生が大好きでした。
あと、石原さとみがねすごかったんですよ。私好きではなかったのですけど、これ石原さとみやったんやね?と後から思う役作りでした。詳細はのちほど。

総監督・脚本は庵野秀明
エヴァンゲリオンの庵野監督なもので、エヴァとか全く観てないけどなーとか思いましたけど、これもう素晴らしい出来ですよ。

まずシンは何の意味?から入ります。
どうやら「新」と「真」と「神」の意味が込められているようです。

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シン・ゴジラ|東宝WEB SITEより

ゴジラさんの手ですが、下を向いておらず上を向いています。
コレ結構物議を醸していたようです。
いろいろ調べてみると、庵野監督が「シン・ゴジラが手のひらが上向きなのは両手で何かを持ってるという事を表現してるそうです」で、野村萬斎さんのアイデアだそう。
狂言での鬼の表現説があったのでそのあたりもこめられているのでしょう。
他では「玉を持っている」説を相方から聞きまして、妙に納得したのです。神だからね。

ゴジラファンを裏切らない、人間のエゴから生まれたゴジラさんは旧作と変わらずです。音楽もいつものヤツがしっかりイメージを崩すことなく非常に効果的に使われています。(すみません、観てないけど)
ただ、破壊力は桁違いかも。

ゴジラさんの登場も早かったですね。海底で爆発があり、その原因を調べると早速尻尾が出てくる。
それまでは原因不明の災害事故が起こり、原因の追求と確認と対策を迫られている日本政府ですが、よくわからない長い会議とか、原因がわからないから「○○ってことでいいんじゃない?」「いや、○○はおかしいから○○で」とか大臣たちの適当なやり取りが日本のお偉いさん達は実際のとこ、こうやって決めてるんだろーなー( ´,_ゝ`)プッって思える、むしろ会議盗み見したんじゃ?って程でしたよ。
会議の途中で「以下、中略」ってテロップ入るくらいでしたしね。
日本で大きな災害が起こった時の日本政府の対応の遅さを風刺しているような表現も傑作でした。

ゴジラさんは第一形態~第四形態と4回進化します。
最初はおたまじゃくし風、おたまじゃくしから後ろ足生えた風、手が生えて直立歩行する、最後に出来上がったゴジラさん。
これも新しいです。一番好きなのは第二形態の通称蒲田くん。蒲田に上陸したのであだ名が「蒲田君」です。
蒲田君の形状は深海生物のラブカに似てます。海底から上がってきたから、なるほどよく作られてるなと思いました。

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※ラブカ検索画像より

主人公、矢口蘭堂の名言が熱くていいんです。いや、みなさん名言だらけです。

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※矢口蘭堂検索画像より

みんな日本を守るために命を捨てて戦っているんですよ。これはある意味戦争映画といっても過言ではない!

私の大好きな余貴美子さん演じる防衛大臣が自衛隊に総攻撃を総理大臣に許可を迫るシーンとかもカッコよかったです。

ここからは私の好きだった名言と感想。

ゴジラさんに自衛隊が総攻撃をしかけますが、傷一つ付かない…。
全く歯が立たず、撤退する時の自衛隊タバ戦闘団長役のピエール瀧のセリフが泣かせます。「気落ちは不要、国民を守るのが我々の仕事だ。攻撃だけが華じゃない。住民の避難を急がせろ。」
攻撃だけが華じゃない、なんてなんて深いんだ!!

矢口蘭堂率いる巨大不明生物災害対策本部(巨災対)が発足した際に矢口蘭堂は言います。
「巨災対事務局長の矢口だ。本対策室の中ではどう動いても人事査定に影響はない。なので、役職・年次・省庁間の縦割りを気にせず、ここでは自由に発言してほしい。」
次に津田寛治演じる(厚生労働省医政局研究開発振興課長)
「そもそも出世に無縁な霞が関のはぐれもの、一匹狼、変わり者、オタク、問題児、鼻つまみ者、厄介者、学会の異端児…そういった人間の集まりだ。気にせず好きにやってくれ!」
当たってるんですけど、そんな歯に衣着せぬ物言い…wwwおもしろすぎる。

もちろんアメリカも応援にくるんですけど、そのキーマンが石原さとみです。
最終的にゴジラさんには核攻撃を仕掛けるしかない、という結論を世界が出します。もちろん攻撃を仕掛けるのはアメリカです。
矢口率いる巨災対は最後の切り札を準備中ですが、どうにも間に合わなさそう。核攻撃に入るのでアメリカに戻れと言われた情報を石原さとみが矢口に流します。
その時のセリフ
「・・・だからこそ今は戻らない。祖母を不幸にした原爆をこの国に三度も落とさせるようなことを、私の祖国にさせたくないから」
ここにはぐっときました。
庵野監督は広島長崎の原爆のことにも触れていました。この織り込み方が天才だと感じさせます。

世界を守るために日本を犠牲するその決断に対して、巨災対の安田文部科学省研究振興局基礎研究振興課長のつぶやくような「そりゃ選択肢としてはアリだけど…だからって選ぶなよ…」この言葉。理性では分かるんです、でも本心はそうじゃない。
核攻撃をしかければ、石原さとみの言った通り日本に三度目の核が落とされることになる。日本の終わりを告げていました。

ゴジラさんについてキーマンとなる牧悟郎教授が残した暗号を解析するために安田文部科学省研究振興局基礎研究振興課長が全世界に助けを求めます。
その際フランスだったかな?そこで「これは我々の情報が漏えいする可能性があるので断りましょう」というのに対し「協力しましょう。人間を信じましょう。」(細かいセリフは間違ってるかもしれません)というやり取りがわずかにあります。
「人間を信じましょう」という言葉、深いなあと感じました。小さなところにもいろんな表現があり、短い言葉に真意が込められている。

最後の見せ場では沢山の無人機が投入されます。ここもシン・ゴジラの見せ場といえます。
最後の場所は東京駅。
ここも意味があるんだろうなーなんか納得するなと。

この映画にはこんなことが盛り込まれてると思いました。
・日本の官僚、内閣のもろさと対応の遅さ
・災害が起きても一瞬は何事もなかったかのような日常がやってくる日本のお気楽さ
・放射能の恩恵と被害、核の恐ろしさと頼り方
・他国との外交関係
・特にアメリカに弱い日本
・憲法第9条問題

日本は復興に向けてめでたく終わるのですが、ゴジラさんの尻尾がアップされると意味深な感じを受けます。

里見内閣総理大臣臨時代理役の大泉成さんが「避難とは、住民に生活を根こそぎ捨てさせることだ。簡単に言わないでほしいなァ…」
熊本の人達が避難する時にそう思っただろうと思うと、胸が締め付けられそうになりました。
当事者でなければ簡単に言ってのけるんですよ。確かに死ぬよりましだと言われればそうです。でも根こそぎ捨てる覚悟ってないんですよね。
しかも突然にやってくるんです。それくらい弱いですよ、人間は。

災害が、他の逃れられないものが襲ってきたときにその覚悟はありますか?
そんな問い掛けをされている気持にもなりました。

名言ばかりであまり語ってない気がしますけど、何度も観たくなる気持ちがよくわかります。
相方は私を連れていったのを含め4回目でした。
私ももう一度観に行きたいなーと思っています。
まるっと2時間ですが、細かいところを再確認したくなる映画です。

騙されたと思って観に行ってみてください。
あ…もう上映終わりつつあるのかな?

2016年9月30日 (金)

雨が続き外出が億劫になりますが、秋に向けて心を落ちける時間にしたいと思います。
残暑が去り、清々しい秋を心待ちにしながら、日々を大切に過ごしたいものですmaple