福岡宝石市場スタッフ・ブログ

与子田 かおり

2015年12月31日 (木)

1年の振り返りと備忘録~2015年

1年の振り返りと備忘録~2015年

今年も残すところあと数十分になりました(;´∀`)

もちろん紅白を見てます( ´,_ゝ`)プッ

福岡の12月はあまり寒くなかったように思います。今日は少し寒いかな?

今年の目標が「断捨離」
これ、どうですか?と言われますと:(;゙゚'ω゚'):
私の部屋のクローゼットな外観の押し入れに入れられた来客用(誰も来ないのにね)布団を3人分処分しました。
これがとても大きなスペースでしたし、家族全員もこの行動から不要なものに場所を取られている現状を理解して、やっとエンジンが掛り出しました。今頃ですけどね。
なので来年も継続して断捨離ます。

私の体調は風邪を引くことなく、なんとか外側の器は無事でした。
ただ、メンタルの部分が弱いことはわかってましたが、ここまで弱いと思っておりませんでした。
四十路になると体も無理できなくなるし、心がやられれば体に激しく支障をきたすことを身に染みて感じた年でした。

身体のメンテナンスは3名のゴッドハンドにお願いしています。

メンテナンスサロンRealHoney
SOMNIA | 完全予約制の総合ビューティスタジオ
うらら整骨院

かっさマッサージと心のメンテナンス、リンパマッサージ、整骨とそれぞれ毎月お世話になっています。

会社でもセミナーを開いて心のケア・メンテナンスをお願いしているゴッド講師はこちら。

岡本 みどり講師

プライベートでもたくさんの友人に助けられました。
いつも一緒に踊ってるチームの二人。仲間が居る有難さを痛感したものです。

来年はゆっくりと振り返る時間、本を読む時間を作るために自宅ではなく良い場所を見付けました。

福岡天狼院 - 天狼院書店

当店から目と鼻の先なのでとても助かります。独りになれる空間は大事ですね。

それからまだ読み終えてないのですが、お貸しいただいたり、プレゼントされてた本たち。

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もともと怪獣好きに拍車がかかった今年は、円谷さんの展示会にわざわざ北九州までいったなーと。o(o|o)/ (V)o¥o(V)

ウルトラマンの世界観には、今の人が忘れているものがたくさんあるように思います。

特に「ウルトラマン 正義の哲学」の帯に書かれている何が善で何が悪なのか、民主主義の善し悪しを感じることができます。

3分あれば世界は変わる、これは一番しんどかった時にプレゼントされてそれだけで涙がでました。

毒出しハンドブック、これは年齢のせいにしがちな体調不良を見直すことができます。

最後は禅ベースの本ですが、これウルトラマンの3分あればに似ています。

ポジティブになれない私の背中を押してくれるそれぞれの本を、年明けてゆっくり堪能したいと思います。

来年は少しだけ自分を大事にすることをやってみようと思います。甘やかすことはしても大事にできてなかったなと。

どうやら性格的にゆっくりできない、動いていないと死んでしまう魚=まぐろのようなタイプだということも判明しましたしヮ(゚д゚)ォ!

プライベートはいつものメンバーでキラキラする予定を年間スケジュールで組む予定です!キタ━━━━ヽ(゚∀゚ )ノ━━━━!!!!

他人が変わらないなら、自分が変わればいい!ただそれだけ。

今年の備忘録は自分を大事にすることにします!ちょっとだけまじめに終わることができて安心できました。

周りの皆様のお力添えでなんとか無事に今年を終えることができました。

本当にありがごうございました。

来年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

2015年11月24日 (火)

誕生石と産地と私 5~11月トパーズ

皆様こんばんは。非常に眠たかったのですが、気が付いたらきっと日付が12月1日になっている( ;∀;)と思ったので、今にも死にそうなパソコンの電源を入れた私です。皆様いかがお過ごしですか?

前回のブログが不発(;´Д`)=3 否、不完全燃焼ですっきりしない感がありまくったので今回はトパーズにぶつけたいと思います(# ゚Д゚) ムッカー(トパーズに迷惑やの…)

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※upload.wikimedia.orgより参照

トパーズ 和名は黄玉(おうぎょく)ケイ酸塩鉱物

化学式:Al2SiO4(F,OH)2
結晶系:斜方晶系
へき開:一方向に完全
モース硬度:8

トパーズの語源ははっきりしてないそうで、ギリシャ語の探し求める意味のトパゾスからや、サンスクリット語で火を意味するタパソ?からという文献もあるそうです。(ウィキペディアより)

このトパーズ、どこから話を切り出していこうか迷います。
今の一般的なものは、青い碧いトパーズかな?と思いますのでこちらから紐解いてきます。

ブルートパーズと呼ばれるものは無色のトパーズを放射線照射したものです。
昔は処理を施されてないブルートパーズが存在したそうですが、それはほとんど産出されないため放射線照射したものが出回るようになりました。
ものすごく濃い色のものをいろいろな異名で呼ばれていたこともあります。
私が記憶しているものは「ロンドントパーズ」だったような…なぜ「ロンドン」なのかは謎ですが…(ヽ´ω`)
ですので、ブルートパーズを買取で持ち込まれた場合、非常に大きなもの以外は残念ながらお買取の対象にはなりません。

昔はブルートパーズが出回る前、ピンク系のトパーズかイエロー系のトパーズしか流通してなかった、という状況だったようです。

次に問題、というか業界として困るのが「シトリントパーズ」という誤称、フォールネームについてです。

そもそも「シトリン」と「トパーズ」は全くの別物ですが、どこからこれがくっついてしまったのか?
私が最初に聞いたのは、やはり宝石の商売上でのことでした。
シトリンはご存じの通り水晶の黄色いもの。紫色がアメシストで黄色いものをシトリンと呼びます。

トパーズの中で屈折率の高いOHタイプのもの、こちらを「インペリアルトパーズ」と言い、先ほど説明したブルートパーズは屈折率の低いFタイプのものと区別されます。
区別されるからにはお値段も違います。こちらと混同しやすく売りやすくするために「シトリントパーズ」という誤称、フォールスネームで販売していき、浸透していったとのことでした。

調べてくともう少し掘り下げることができました。

そもそもシトリンとは果実の「シトロン」に起因しており、中世ヨーロッパではクオーツとペリドットとトパーズがごっちゃになっていたこと。
そしてアメシストを加熱すると美しいイエローのシトリンになることが分かり、これがトパーズではないのに「ゴールデントパーズ」と呼ばれ、市場に大量に出回りそれと区別をするため、当時ブラジルに在位したドン・ペドロ皇帝のインペリアルを冠してインペリアルトパーズと呼んだのがインペリアルの由来だそうです。

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※自社販売終了分商品より

という背景から産出国はブラジルであることがわかります。インペリアルは赤味の強いオレンジ色やシェリーカラーといわれるシェリー酒のような色、オレンジよりもかなり濃い赤味がかったものがカテゴライズされます。

淡いピンクのものもありますが、こちらをインペリアルと呼ぶにはどうも賛否があったようです。OHタイプとFタイプの中間タイプというものもあり、こちらをインペリアルと呼んでいいのかということだそうです。
ブラジル以外で採れるOHタイプはパキスタン。
Fタイプのものはロシア・ナイジェリア・スリランカ・メキシコ、そしてたまーに日本でも産出することがあるそうです。

無色のトパーズはダイヤモンドと見紛うと記載がありまして…それはないなぁ、と思ったことは言うまでもありません。

Fタイプのブラウントパーズは光に長時間さらしておくと褪色する傾向があります。そのため宝飾品には不向きです。

私がロンドントパーズの次に驚いたのは「ミスティックトパーズ」と呼ばれたもの。これは要するにコーティングしたものでした。
裏からチタニウム照射でトリートメントしたもので、七色に光ります。見た目に不自然でしたから、これがジュエリーとして出てきたときにひっくりかえったことは言うまでもありません。工エエェェ(´゚д゚`)ェェエエ工

調べた際に面白い記述がウィキペディア先生にありました。
それは日本の産地での出来事をまるっとコピペします。※ウィキペディアこちら。

日本の産地
石井研堂『明治事物起原』(橋南堂、1908年(明治41年)1月)によれば、日本では西洋の鉱石学が伝わるまで、黄玉(トパーズ)と水晶を区別するすべを知らなかった。同書によれば、明治3年(1870年)、高木勘兵衛が美濃国(岐阜県)恵那郡苗木山で「細くして糸のごとき」鉱石を発見したのが日本でトパーズが知見された最初という。ただし、高木の発見した石の特徴は緑柱石に近く、この時発見したのが本当にトパーズだったかは疑問が持たれている。
その後、水晶にしてはやや硬すぎ、細工に困る石が次々に採掘され、その石が高価で売れたことから、ようやく土地の者の注意を引くようになった。高木は教育博物館の者にその石を売ったとき、初めてその石が黄玉という貴重品であることを知ったという。高木はトパーズで財をなし、「トパズ勘兵衛」と呼ばれた。

これを読むとわかるように、昔からトパーズとシトリンは非常に区別しづらいものであったことがわかります。

かく言うわたくしめも間違ったことがあります…インペリアルと記載されているものを鵜呑みにしました…。冷静になると確認する手段はありましたが、その時は疑いもしませんでした。先入観とは甚だ恐ろしいものであります。(´Д⊂ヽ

で、誕生石を調べると11月は「シトリン・トパーズ」と記載があることがあり、ちょっとムッとします。

「一緒にしないでよっヽ(`Д´#)ノ ムキー!!」と。

シトリンが悪いわけではないのに、詐欺まがいのことに片棒担がされた感が否めません。
トパーズ自体も悪いものではないのですが、照射されたものが出回ったのでインペリアルが薄らいだ感を感じます。

そして、調べているともう一つ面白いものを見付けました。

Eshop_22000000363392※自社販売終了商品より

こちらの画像がなぜか「NAVERまとめ いろんな種類がある11月誕生石のトパーズ」のトップに出てくるのです。

いやー、これはきれいなインペリアルだもんねぇ、ってピンクやけど??(´ε`;)と思いながらうちの販売商品がトップにあることに、なぜだか誇らしげになりました。(ΦωΦ)フフフ…

美しくまとめようと思いましたが、何十年もこの業界に居ながら出張先でインペリアルとシトリンを見誤ったことを露呈したところで締めたいと思います。

「最後まで信用せず疑え」これが骨身に染みたインペリアルトパーズでした…|-`).。oO(・・・)

お後がよろしいようで。

2015年10月31日 (土)

誕生石と産地と私 4~10月トルマリン

皆様こんばんは(´・ω・`)10月31日、ハロウィンにブログを書くわたしです。

そして今回は完全に月が終わることを忘れておりましたΣ(´∀`;)

PCはゴリゴリと音をたて、ネット接続もままならぬ…(´;ω;`)ブワッ

そんな中、ちょうどブログのネタにぴったり!!という情報をたまたまご来店いただいたお客様に頂戴しましたキタ*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(゚∀゚)゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*!!!!

H様、ありがとうございました゚・*:.。..。.:*・゜

でも、私の持っている資格GIAでは鉱物学の部分はあまり深く習いませんで、どちらかというとFGAの方がより鉱物学を勉強するイメージです
ですので、元素記号とか化学組成とか結晶形が三方晶系で…とか言われてしまうと???(´ε`;)ウーン…となりまして、せっかく沢山勉強させていただいたのになんだか申し訳なく思います。本当にすみません。

さて、H様から聞いたお話を基に、今月の誕生石10月はトルマリン、その中でもパライバトルマリンに特化してブログ記載をすることにします!

宝石名: トルマリン (和名:電気石)
鉱物名: トルマリン Tourmaline

トルマリンの化学組成はかなり複雑で種類によって微妙に異なります。
そしてこんなにあります。エルバイト 宝石用、リディコタイト、ドラバイト、クロムドラバイト、フェリドラバイト、ユーバイト、ショール、バーガーライト。

パライバトルマリン/pariba tourmaline
和名:藍玉

含銅リチア電気石
Na(Al1.5,Li1.5)Al6(BO3)3[Si6O18](OH)

既に化学組成が全く分かりません(´;ω;`)ウッ…

トルマリンの語源はセイロン島の現地語であるシンハラ語の「トルマリ」ですが、これはもともとイエロージリコンとトルマリンが混合した石を呼ぶときに使われていたはずが、誤ってトルマリンのみに使用されるようになった(ウィキペディアより)
…イエロージルコンとトルマリンの混合石って何?そこは今度調べます。

パライバトルマリンは1987年エイトール・バルボーサがブラジルのパライバ州キャンピナ・グランデの小さなペグマタイトで、非常に鮮やかな青色のトルマリンを発見する。非常に小さな石しか産出されず、すぐに採れなくなり非常に希少価値の高い宝石になったとのこと。

私が鑑別機関に居た時は小さなパライバしかみたことがなかったように思います。今はびっくりするほど大きなものが出てきていますが、それはうすーい水色のアフリカ産ですね。

このエイトールさんが発見したトルマリンは「エイトリータ」はまたの名をオールドネオンと呼ばれ、見た目はタンザナイトのような色合いのものだそうです。

このエイトリータとオールドネオン、恥ずかしながら全く知りませんでした。H様が教えてくださいました。

パライバトルマリンの国際定義は「銅及びマンガンを含有するエルバイト・トルマリン」とのことですが、日本は少し違うようです。それをH様から伺い、それも初めて知りました。

鉱物学、ミネラルを知っている方々からするとエルバイトとリディコタイトはトルマリンの中でも種類がちがうものであるのにそれもパライバとするとは不可解である、と言われれてあーなるほどと。

さて、パライバトルマリン特有のネオンカラーの起因は銅。
そして調べれば調べるほどよくわからなくなってきました…
ある文献には「酸化クロムと銅によるもので、酸化クロムが強い場合は緑が、銅が優勢だとブルー系の色味になる」とあり、別の著作には「成分中に約2.4%含まれる銅イオンに起因すルと考えられており、銅イオンがトルマリンの色に影響している唯一の事例で、普通青いトルマリンはマンガンイオンによって発色するのが一般的だという。マンガンによる青は、熱処理を受けると褪色する傾向があるが、銅による発色は熱処理後もその鮮やかさが保たれる」。

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銅が重要なことはよくわかるとして、酸化クロムとマンガンって出てきてる!!なんだかよくわからない。どっちがなんなのかわからない!あ?通常の青いトルマリンはマンガン起因で、熱処理されると褪色するけど、銅だと熱処理されても鮮やかさが残っている、ということですかね。なんとなくやっとわかった。

それでですね、リディコタイトですけどこれは1977年、マダガスカルで産出したリチア電気石を調べるとナトリウムが少なく、カルシウムが多いものが発見されそれを見つけたリディコート博士の名前に由来します。
あれ?リディコート博士?

あれれ?宝石学の父とも慕われた、リチャード T.リディコート氏。

あ!!!GIAの学長様(;´Д`)す、すみません、ピンとこなくて。

ということは、リディコタイトはマダガスカル産のものだからブラジルのパライバ州で採れたものではない。でもそれもある一定の成分が検出されたらパライバになってる、ってことですかね?
これだけ化学組成が微妙に違うトルマリンを区別するのに一緒くたになってるってこと。

最近はアフリカ産の様々な石が産出されています。独特の色合いでとても美しいものがあります。そもそもは地繋がりだから、産出されてもおかしくないのです。
ただ、ミネラルの方々から言わせると、どれもこれもパライバってなに?と思うのだと。あーなるほど。それは私も理解できます。

たまたまご来店いただいたH様に沢山の鉱物名と知識をいただきまして、ブログにしましたが、調べれば調べるほど知識不足で意味不明…。

トルマリン、調べる時間が不足してます。この回、もう少し掘り下げてみることにします。

今日のブログは私の頭がパンクしたのでこれにて。

2015年9月27日 (日)

誕生石と産地と私 3~9月サファイア

思い立った時にしか書かない、誕生石と産地と私です(;´∀`)

そして先に謝罪いたします。

とうとう、とうとう私の自宅PCが画像のダウンロードすらできないという症状に見舞われました。そのため、画像の挿入ができておりません。いったん文章のみ記載し、後ほど別のところで画像を挿入いたします。

文字満載で読み辛いかと思いますが、どうぞお許しくだしさいませ。

そして相変わらずのギリギリ更新です。ん?でもまだギリ月末ぢゃないyoとお思いでしょう?
そうです、わたくしめ月曜から出張なのでありますщ(゚д゚щ)カモーン
なのであわてて今書いているのであります。

今回はどうしよーかなー-y( ´Д`)。oO○と思っていましたけど、やっぱりこれっしょ、今でしょm9( ゚д゚)ビシッ!!
その今でしょは、今月の誕生石と英国!!!
そう、私はいま英国萌えなのでございますァ '`,、'`,、('∀`) '`,、'`,、

まずはなぜか、から語る必要がございましょう…(いや要らね(・A・)とか言わないで)それは先週末に映画を2本見に行きました。
それはキングスマンとピクセル。


YouTube: 映画『キングスマン』予告編

キングスマンの舞台が英国でして、いやーもーコリン・ファース演じるハリー・ハート エージェントがカッコよすぎて悶絶死するかと思いました。これ以上語るとめんどくさい極みなのでもう止めます。゚(゚´Д`゚)゚。

それ以外でも音楽も洋服も基本は英国、UK好きなのであります。

そんなこんなの英国萌えに続いての今月の誕生石がサファイア。どういうわけか私が所有している宝石の中で群を抜いてお高いものがサファイアなんです。
今思えば、小さいころから「青」が好きでしたから深層心理では「青」を欲しているのかもしれません。
そんな私の話は置いておいて、なんで英国とサファイアですのん?とお思いになるかと思うのでサファイアの話に移ります。

サファイア、和名は「蒼(青)玉」。

硬度はダイヤモンドを10とするとそのあとに続く硬度9。

サファイアの鉱物名は「コランダム」。コランダムの赤いものを「ルビー」と呼び、赤くなる理由は不純物質である「クロム」を含むからです。

それ以外のものは全てサファイアです。この色因は「鉄とチタン」。

語源は「青色」を意味するラテン語の「sapphirus」とギリシャ語の「sappheiros」に由来するそうですが、ほとんど読み方変わらない気がしますね。この語源からすると、サファイアはやっぱり青いもののみをさ指したいところですが、そこを突っ込むのは止めにします。とりとめがなくなりそう…。

一般的に青いものがサファイアと思われがちですが(上記の語源からするとあながち間違いではない)それはブルーサファイアで、ピンクもイエローもグリーンもあります。そう考えるとかなりのカラーバリエーションがありますね。

今回はブルーサファイアのみに特化することにします。
産地はビルマ(あえてミャンマーとは記載しません)、カシミール地方、スリランカ、マダガスカル、オーストラリア、といったところです。

スリランカ産の特徴は大きさと淡い青色。
オーストラリア産はインクブルーと言われる、一見黒に見えるが透かして見ると藍色のような青色。
カシミール産はベルベットを思わせるような質感。

…ベルベットのような質感、と書きながら意味が分からなくなってきました。

えっと、私も十数年前にグベリンの鑑別所付きのカシミールサファイアを見たっきりで記憶が薄いのです。
カシミールサファイアはコーンフラワーと言われる特殊な色でコーンフラワーは「矢車菊」のこと。このお花をみると青というよりも?と思えますが、あさぎ色と言われるとなんとなく雰囲気は分かるような気がします。
カシミールのブルーは独特の柔らかな青色を持っている、ということです。

さて、ここに記載していないビルマ産です。

このビルマ産ですがなんとも表現しにくい艶とテリを持ってます。もっとも評価されるルビーがビルマ産であるように、やはりビルマ産のサファイアは美しい。なんというか、しっとりとした艶のある意味深なブルーと言いましょうか。とてつもなく美しいのです!!!

そこに比べて、負けないほどの抜群のテリ感を出すのがマダガスカル産!不思議なと言いましょうか、今までに見たことがないような雰囲気を持ってます。

予断ですがマダガスカル産のサファイアが出た当時は、ベリリウム拡散といわれる処理を施したパパラチアサファイアが出回ったものが最初でしたから正直良い印象はありませんでした。今は様々な美しい石を産出する新しい国として評価されて来てます。

今まで述べた色の外観特徴以外に内包物も産地によってそれぞれの特徴を含んでいます。

スリランカ産は長い針状の内包物を含み、ビルマ産は短い針状の内包物を含みます。マダガスカル産はと言いますと、今まで見たことがない内包物が多いです。もしくはいろいろな産地の内包物がごった煮されています。

それを踏まえた上でここに記載している産地別の色の違いは、今まで社内で行われる月一で勉強した際に感じた私の見解です。

地図を見るとやはり元は繋がってた土地だもんねぇ、と納得するところ。

サファイアの最高に良い色は「ロイヤルブルー」と呼ばれます。このロイヤルブルーですが、ブログを書きながら色々調べるうちに初めて知ったことがありました。それはですね、これです。

「日本と海外の鑑別機関におけるロイヤルブルーカラー記載の扱い」
日本の鑑別書はミャンマー産と確定した上で、ある一定の色でなければロイヤルブルーと記載できない。海外の鑑別書は産地の特定はなく、一定の色でロイヤルブルー記載が可能。もともとロイヤルブルーカラー自体イギリスの王室がミャンマー産サファイアに与えた色の為、日本の鑑別業界はそれを守っている、との記載。※ウィキペディアより

工工工エエエエエエェェェェェェ(゚Д゚)ェェェェェェエエエエエエ工工工

びっくりです。
いやー日本も良い意味で頑なやな、と。
ロイヤルブルーは古代ローマ帝政時代から高貴な色の象徴とされた紫みの鮮やかな青色でキングスブルーとも言われるそうです。

そうです、キングスマンですyo!キタ*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(゚∀゚)゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*!!!!

ウィリアム王子がキャサリン妃に、亡き母ダイアナ妃のブルーサファイアを送ってますし(´∀`*)ウフフ

ブルーサファイアと英国は切っても切り離せないものなのですね!

そしてやっぱりビルマ産のサファイアは美しいってこと!

何しろ英国王室が認めた美しい青色ですよ!キャッキャ(*´∀`) (´∀`*)ウフフ

ビルマというところはなんと素晴らし宝石を産出するお国なのだ、と本当にため息が出ます。

上を見ればきりがありませんが、負けずにマダガスカルも良い色のサファイアを産出します。ちなみに私が持っているサファイアはマダガスカル産です。

最終的には自分が気に入ったものが一番アッヒャッヒャ!ヽ(゚∀゚)ノアッヒャッヒャ!好きってことでいいと思います。

…でもあわよくば、ビルマ産のブルーサファイアも欲しいのであります。

これで私の来年の社員旅行は「英国」になりつつあることは明白ですね…((ΦωΦ))

さて、画像が一枚も無くて非常につまらなかった、分かりづらかったと思いますが、近々挿入しますのでしばしお待ちくださいませ。

今回のブルーサファイアは私の勝手な思惑だけで走り去った感が否めませんが、画像を入れたらそれなりに納得いただけるかと思っています。

それまでお待ちくださいませ~|Д´)ノ 》 ジャ、マタ

2015年8月30日 (日)

時事とムダ知識 13~デザイナーの昔と今

どうもこんばんは。あっという間の8月で、しかももうすぐ夏休みも終わっちゃいますね。

今月はなーにをかこーかなー?(;´∀`)なんて思ってる間に29日になってましたょ(;´゚д゚`)エエー

前回のタイトルも「時事とムダ知識 13」でしたが、よーく考えたら(否、見直したら)「美術品とジュエリー」ってシリーズもあるやん?シーッ! d( ゚ε゚;)って気がつきまして、変更しました。

ですので、今回が「時事とムダ知識 13」にしちゃいます。
今回はタイムリーネタに食らえ付いたわけではなくて、たまたまFacebookでシェアされていた記事がありまして、そこからいろいろ思うことがございました。
まずはこちらをご覧くださいませ。

デザイナー佐野研二郎氏の諸問題について(2)デザイナー諸氏へ

橘川氏が綴っていらっしゃるnoteというものです。

橘川幸夫氏
ディア・プロデューサー、出版編集者、マーケッター、コンサルタント。株式会社デジタルメディア研究所所長。東京都新宿区出身。國學院大學文学部中退。著作・講演多数。(ウィキペディアより)

前回のブログにも記載しましたが、かくいうわたくしめもデザイン科を卒業しましたので、デザイナーとして最低限必要なものを学びました。

その頃はまだ「マック」という名前より「マッキントッシュ」と言っていたような気がします。
もちろんマッキントッシュのパソコン授業もありましたが、台数が限られていましたから、週に2回授業があるかないか。
写植用のパソコン台数もわずかでした。
ですから、全てが手作業で作られていた、そんな時代です。

250pxmacintosh_classic

※マッキントッシュクラシック(ウィキペディアより)

コピー機を駆使し、文字を拡大。直線を引いた台紙に拡大した文字を視覚的な感覚で乗せ、糊で貼りつける。

ロットリングを取り付けたコンパスで美しい円を描く。

0.7mmのロットリングで0.5mm間隔の直線を描く。…すでにミリ数に矛盾を感じる?

Img7450135881560※製図セット

全てが手作業。

マウスで好きなところに好きな図形が置けて、大きさも変えられる。文字の場所なんて自由自在。しかも素人さんが好き勝手にできる時代が来るなんて考えも及びませんでした。

橘川氏がおっしゃっている「デザイナーは職人」という言葉は私にとっては当たり前の言葉なのです。
ですがデジタル技術が進み、デジタル文化の応酬で職人と呼べる人は限りなく減っていく。

橘川氏の文面にある「デジタルとは、表面的には誰もがデザイナーになれる時代なのである。そこには修行もなく、経験からのノウハウ蓄積もない。」

修行もなく、経験がなかったら何なんだろう。
プロの定義ってなんだろう?
そこには何が残っているのだろう?

さらにこう記載されていました。「グーグルCEO『20年後、あなたが望もうが、望むまいが現在の仕事のほとんどが機械によって代行される。』」

人の可能性、人であること、それはなんなのか?そう思えました。

インターネットの普及で仕事の仕方も変わりました。私もその恩恵を授かっている一人でもあります。

でも、機械は決して万能ではないこと。

私は恩師からこう言われました。
「本来のキャンバスに置いてみらんとわからん。推測とかミリ数で話してもなんもわからん!実物を置いてみて、描いてみて初めてわかる!!」

やってみたら確かにそうだった。

ほんの微細な間隔でさえも見え方が違ってくること。

人間の感覚は時として機械よりも精巧に精密に違いを出してくる。研ぎ澄まされた熟練職人の作りだすものはそこに違いがある。

機械ではできないことがある。
人間でなければできないことがある。
そこに味だったり、美しさだったりがあるのではないかと。

宝石の研磨もあの小さな石の小さな小さな面を職人が少しずつ削り、磨いていくのです。その微細な間隔。これは機械では決してできない微妙なバランスだと思っています。
正対称であれば美しいバランスですが、自然が生み出したものを如何に一番大きな体積で、一番輝く状態で削りだすのか。
そのわずかな正対称ではないバランスは、やはり人だからできるものだと私は信じて疑いません。

加工職人さんもそうです。サイズ直しでデザインの構造上、アーム部分は真円にならないことがあります。そうすると楕円にせざるをえません。その楕円な状態ではサイズは測れないのに「指合わせ」という技術でサイズを完璧に合わせます。こんなに楕円なのに?指にぴったり!と驚くことがあります。

それは今までの経験や技術のなせる技です。

短大の話に戻りますが、入試は静物デッサンでした。
入試対策でデッサンの夏期講習に行った際、日替わりで講師が違いました。そこで衝撃的なことを言われました。
「美しさは完全だから生まれるのではなく、僅かにバランスの壊れたところを兼ね備えているからより美しい。」

人間は機械的な正対称のものに対して違和感を感じるようです。

無機質さ、面白みの無さを感覚的に違和感として感じるのかもしれません。

便利な時代になりました。でも全てが機械にとって代わられてしまうことは絶対にないと信じて止みません。

だって、全てが機械にとって代わったら…そんな時代はきっととっても味気ない。

つまらない時代だと感じるのではいか、私はそう思います。

プロとは?職人とは?

「職人魂」それはその筋を極めたものにしかわからない、崇高な世界なのかもしれません。

鑑別の世界も成分分析の世界になりました。ダイヤモンドのカットグレードも機械測定になりました。でも見た目の美しさ、バランス、それは人間の感覚が最終着地だと思っています。

私は人生の半分を宝石業界に置いているといっても過言ではありません。

今まで見てきたもの、経験して培われたものは短時間では養えないと信じ、今から新たに吸収していく知識を更なる糧とし、プロとして胸を張っていけるよう精進しようと心に刻みました。

2015年7月27日 (月)

美術品とジュエリー 2~美の巨人たち ミュシャ&ラリック「舞台用冠ユリ」

私のブログに何度も登場する番組は決まっておりまして、今回は「美の巨人たち」です。
今回も例に漏れず母が「今日はミュシャだから見ないとでしょ?m9っ`Д´) ビシッ!!」と、まるで林先生のように畳みかけられました。

はい、私は何を隠そう「アールヌーヴォーの巨匠、アルフォンス・ミュシャ」が大好きなのですヾ(*´∀`*)ノキャッキャ

出会ったのは小学生の時分、忘れもしない地元の石橋美術館で開かれていた「ミュシャ展」あの衝撃は今でも覚えています…ヨカターヨ・゚・(ノД`)・゚・

それからミュシャの持つ独特の女性の感じや雰囲気を描くことが夢でした。母方の祖父は大変絵が上手かったので多少才能を引き継いでいないかと、今考えれば図々しい極みですが、それが高じて短大は美術系専門のところへ通わせてもらいました。夢はあくまで夢でございます(;´∀`)

そもそもアールヌーヴォーとは、19世紀~20世紀初頭にかけてヨーロッパを中心に開花した国際的な美術運動で、新しい芸術を意味し、花は植物などの有機的なモチーフ・自由曲線の組み合わせによる従来の様式にとらわれない装飾性や鉄やガラスといった当時の新素材の利用などが特徴。分野としては建築、工芸品、グラフィックデザインなど多岐にわたった。(ウィキペディアより)

要するに私のツボに入る物満載なのです。植物や曲線美、グラフィックアートにおいては中央に女性を据えて描かれるものが多いですね。

今回はこのアールヌーヴォーの二代有名人の夢のコラボレーションなわけでありますヽ(*´∀`)ノ キャッホーイ!!

美の巨人たち

まずはこの二人が出会うきっかけになった人が、「サラ・ベルナール」当時の舞台女優さんで大変有名な方でした。彼女の舞台衣装をラリックが、ポスターをミュシャが手掛けていたのです。

彼女とミュシャの出会いも偶然で、まだミュシャが有名になる前、たまたまクリスマスイブにいつもの印刷工場で一人で仕事をしているところ、担当の画家が居ないからと白羽の矢が立ち、ミュシャが作ったポスターを一目でサラが気に入ったところから始まります。もちろんサラだけでなく、パリで大好評を博したとのこと。そのポスターがこれです。

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※ウィキペディアのミュシャより

「遠国の姫君」という演目の舞台、「ジスモンダ」というポスターです。

出会いも偶然ですが、この出会いが彼に一夜で不動の地位を築かせたといえます。さて、このポスターの冠をご覧ください。この冠をラリックが作り上げるのです。

女性を表すのにミュシャが選んだのがユリ。純潔を表すユリはミュシャの作品にはたくさん描かれてます。

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※美の巨人たちより

これは箱根のラリック美術館に存在していました。この実物が存在したことが奇跡だったようです。まさか日本にあるとは、でした。

この冠、金属はブリキでできており、散りばめられた宝石たちは全てガラスと模造パールです!エッ(゚Д゚≡゚Д゚)マジ? これがガラスの魔術師ラリックの妙技です!

当時の宝飾品はやはりダイヤモンドなどの貴石、特にダイヤモンドをに集中していたそうで、宝飾工の仕事はこれらを飾るための枠にを作ることであったようですが、アールヌーヴォーの到来で芸術的なデザインの概念が生まれ、嵌め込まれる宝石にはもはや装身具の中核的な重要性を置かない新しいタイプの宝飾が現れることとなり、その中心となったのが宝飾工でありガラス職人であったルネ・ラリックであったそうです。(ウィキペディアより)

サラはこの冠は生きているといったようです。

このユリの花弁の翻るような繊細な湾曲部分やおしべ、軽くするために真珠の裏はきれいにくりぬかれ、ほぼ、囲む枠だけの作りです。そして少しずつグラデーション状に大きさを変えるパール。これをブリキとガラスで作るとはラリックの腕と技に言葉を失います(*´Д`*)

サラのために作り上げる作品たち。ミュシャとラリックは同じ年に生まれ、よきライバルだったのでしょう。

ミュシャはたくさんのポスターを描き、ラリックはたくさんの舞台装飾品を作りました。ですが、コラボレーションされたのはこの1作品のみだそうです。

素晴らしい二人のコラボレーション。そして彼らを見出したサラ・ベルナールの奇跡的な出会い、これに勝るものはありません。偶然はやはり必然なのでしょう。

さて、私がとても好きなミュシャの作品は「朝、昼、夕、夜」です。

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ミュシャの作品は4作品で1つ、というものがいくつかありますが、その中でもこれが一番好きです。

ジュエリーとして好きなものはこちら。

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蛇のブレスレットと指輪。残念ながら、これはラリックの作品ではないんですよね。

しかし、この影響でしょうか?ブレスレットからリングにつながるアクセサリーに興味を持ち、蛇のモチーフが大好きになりました。

これ、買えるわけも同じようなものが手に入るわけではないので、あくまで私の夢のようなものでしょうか…えぇ、でも欲しいんです、欲しいんですよ、奥さん!(*´Д`)ハァハァ

真面目な話にもどりますが、アールヌーヴォーの技法にエナメルも含まれます。このエナメル、今は「マリエラ」と「中嶋邦夫先生」の作品に見ることができます。

どちらも100年以上受け継ぐことができ、修理も可能。自然の植物をデッサンし、デザインを起こし作られています。

当店にも時折出てくるこの2大ブランド、いつかは手に入れたい逸品です。

私の欲求と夢だけが広がったブログですが(いつものことですね…(;´∀`))少しでもアールヌーヴォー時代の良さが伝わればーと思います。

そして、いつの日か「これ買いましてん!!」とご報告ができますように…( ・∀・)アヒャ

2015年6月21日 (日)

2015年社員旅行 ~台北 宝石と美術品とうまいもの

年末に公言しました通り、今年の社員旅行は台北へ行って参りましたヾ(*´∀`*)ノキャッキャ

今回は友人2名、バーレスクダンスのチームメンバーが同行。価値観が同じ人たちとの旅行は楽しいですね♪

台北2泊3日の弾丸ツアーレポートを始めたいと思います。

6月は台北も雨なので心配でしたが、天気予報によるとどうやら雨には遭遇しないようでした。ただし、出発当日は久留米土砂降り(´;ω;`)ブワッ 空港までの高速バスが15分も遅れるというところから、些か雲行きの怪しい出発…

無事に飛行機に乗り込み出発を待つこと30分…30分???遅れてる(# ゚Д゚) 国内線が定刻時刻に出発するこの優秀さに感心する気持ちに見舞われました。

…白状しますが、飛行機に乗るまで台湾がどこにあるか把握してなかった、四十路の私です(ノ´∀`*)タハー

いやー沖縄より下なんですね、南なんですね、そら暑い!!暑いにきまってる!暑さを舐めてましたごめんなさい。

今回の台北ツアーは完全フリーで飛行機もホテルも予約しました。ツアーにしてしまうと拘束時間が増えるためです。台北を満喫した伯母の手ほどきのおかげです。

飛行機はチャイナエアライン。ホテルはシティスイーツ (台北城市商旅 南西館)

こちら、3人で2泊3日で39,000円でございました。非常にスタイリッシュなお部屋の作りで、朝食もビュッフェ形式ですが種類も多すぎず、程よく迷う種類。ホテルの方も日本語が通じるので安心。特に名物ホテルマン?の「マイケルさん」は日本語が堪能で旅行客を満足させる案内をしてくださいます。かくいう伯母も、この人に美味しいお店やマッサージ店を紹介してもらったそうです。

空港からは往復のタクシーを台北ナビこちらから予約しました。

空港からの移動は高速バス等ありますが、人数が3名であればタクシーを予約している方が時間も有効活用できます。タクシーも高級セダンがやってきますので乗り心地も抜群でした。

台北市内の移動はタクシーを使用。

タクシーも初乗りが安いので2名以上の移動は便利です。日本語は通じませんが、ホテルに戻るためのホテルの名前と住所記載のカードをもらっておけば帰りは安心ですし、ホテルから乗り込む時もベルボーイさんが運転手さんに行き先を伝えてくれます。後はガイドブックを見せると、大抵通じるので途中でタクシーを拾っても移動が簡単でした。

台北の人々は親日家で本当にみなさん優しい方ばかりです。日本人とわかると案内してくださったり、料理店でもあれも食べたらいいよ、と注文してくださったり(*´∀`*)アッタカーイ

換金についてですが、後からわかったことは空港内の両替所でする方が手数料が一番安いとのこと。空港内の手数料は一律30元。他は銀行によって手数料が違うため、台北に行かれる際の換金はまとめて空港内でなさることをお薦めいたします。

豪華タクシーでホテル到着後、待望の故宮博物院へ

故宮博物院

…(;゚Д゚) なに、この人の多さ…芋を洗うように多い、とはまさにこのこと。どうやら中国人の規制を緩和したとのことで、どこもかしこも中国人だらけ。ゆっくり見れるどころの騒ぎじゃない!!

とりあえず、目的の肉片を…(ヽ´ω`)ココモナランデル

去年の東京ほどではないので直ぐに見ることができましたが、勝手に妄想しすぎていたのか、ツヤ感はなくなっており、ちょっとマットな質感でした。しかし、これ毛穴?みたいなところとか、メノウの層になっているところとか、よーできとるな、とやっぱり感心。

ガン見していると「Don't stop」あ、そうなのね、止まっちゃダメなのね…( TДT)

そもそも、この肉片をなぜ作ろうと思ったのか、そこが一番気になるポイントでありました。

建物は3階構造、広い展示室が個々に分かれています。来館前に事前リサーチなさった方が楽しめるかもしれません。…ちなみに私はリサーチ不足でした。

東京で見たものは代表的な一部、ということを目の当たりにします。特に私の好きな装飾品はこちらに来なければ見ることはできないでしょう。

エメラルドやルビーを散りばめた懐中時計やピアス、リングの中にひと際目立つ、中国ならではの「指甲套」と呼ばれる指先につける装飾品が目立ちました。映画のラストエンペラーの西太后が装着しており、京劇などではよく見るものです。

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※中國通史文物數據管理より

この指甲套の装飾が素晴らしかった!!!この時代のものなので天然の真珠と思われるものが施してあったり、まざまな宝石が散りばめてありました。

指甲套を調べますと、清朝の貴族階級の女性が身を飾ると共に、長い爪を保護する為の実用性を兼ねた装飾品と記載がありました。

中国では紀元前3000年前からネイルケアの習慣があり、古来より指先を美しく保つことへの関心が高かったそうです。紀元前600年ごろには蜜蝋や卵白などを使用し緊迫を張るような技術もあり、絶世の美女の楊貴妃は爪を好んで染めていたそう。また、「爪を伸ばす」という習慣は「爪が伸びている=労働階級ではない」という身分の表現方法だったそうです。これには納得。伸ばす爪は主に小指と薬指で8cmにもなる人もいたとか。それを守るためにできたのがこの指甲套です。

「西太后は爪が長く、さらにその上に指甲套も装着していたので当時の外国の外交官は握手するときに大変痛い思いをしたそうです」…そらそうだわね、想像するだけで痛いですわ(´Д⊂ヽ

さて、ここで一番メインの玉ですが、なぜ玉が珍重されているのかというと「遙か七、八千年前、中国の大地で生活を営んでいた先人たちは、土を掘り、木を伐採するなどの生活経験の中から、「玉」が「美しく不朽」の石であることを知りました。玉は、触れると冷たく硬い質感がありますが、見つめているとその美しさと温潤なイメージが伝わってきます。この世で玉ほど歳月の洗礼を受けた物質はなく、また玉ほど中国人に濃厚な情感と奥深い理念を抱かせた物質もありません。」と故宮博物院の資料に記載がありました。

「美しく不朽」、この言葉にたくさんの想いを感じ取ることができます。

とにかく全ての品物に言えることは「繊細」この時代には機械が存在しません。全て人の手による加工、その技術は一見の価値がありました。

人ゴミに揉まれまくりながら、ひとしきり見た後はタクシーで忠烈祠へ。

こちらは、辛亥革命(中華民国開国革命といわれる)や抗日戦争などで国のためになくなった英霊が祭られているところです。

この門と慰霊を守っている2名の衛兵の交代式が非常に素晴らしいため、見学のルートになっています。微動だにせず立ち、そっから一糸乱れぬ動きでの交代式。これは感極まります。

詳細はこちらをご覧ください。忠烈祠

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※上部は故宮博物院、真ん中の左の門、こちらの左右に立っている人は人形ではなくて人間です!そして左下の石畳に茶色の直線ができてますが、これは交代の際にできた跡のようですね。

見学している私たちはそれだけで汗だくなのに、ずっと立ちつくしている衛兵さんは制服、もっと暑いはず…参りました。

こちらの後は千と千尋の神隠しのモデルとなった九份へ。こちらは海の見える山側なので結構な距離ですが、そちらもタクシーで往復契約をお願いして一気に進みます。(タクシーで爆睡していたのは公然の秘密です(´ε`;))

そしてこちらは観光スポットなのでやっぱり人が多い。狭くて起伏の激しい道なので歩きやすい靴でないと転がる勢いです。

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本来は夜になってからの方が雰囲気が出るのですが、時間の関係で夕方の撮影。それでもそれなりの雰囲気になりました。画像にはあげていませんが、夕日が落ちてからでも十分雰囲気を堪能することができました。本当の夜景はこんな感じです。

この九份は雨が多い土地なのですが、まったく降る気配もない!いやーラッキー☆-(ノ゚Д゚)八(゚Д゚ )ノイエーイ タクシーの運転手さんからも「お客さんラッキー」を連呼されました。

この阿妹茶酒館が千と千尋のモデルとなったお店です。温かいお茶をいただきたかったのですが、うだるような暑さに冷たいお茶に。普通はポットでお代わりとかできないと思いましたが、ポットに3杯も足してくれました。日本だとあり得ない。

夜になる前にホテルへ帰宅し、地元の定食屋さんでルーロー飯に舌鼓を打ち、足マッサージで悶絶し、初日を終了。

二日目はメインイベントの変身写真へ向かいました。こちらも予約マストでございます。

夢工場魔法写真館

いやー夢のような世界でございまして、カメラマン撮影以外で好き勝手に撮影していい、とミラクルなことを言われましたので撮りまくりましたが、あえてその写真はアップしません…大変な自体になりますもんでアタヽ(д`ヽ彡ノ´д)ノフタ

そのあとは夢の鼎泰豊(本店)

いやー、博多阪急にも入りましたけど、やはり本場で食べるには敵いません。一人20個は軽くいけます。

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あと!あとは台北と言えば、これでしょう!マンゴーかき氷!!キャッキャ(*´∀`) (´∀`*)ウフフ

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いろいろなかき氷屋さんをめぐりたかったのですが、時間の都合であまりまわれませんでした(´;ω;`)

台北のスイーツはこちらから

夕食はちょっとセレブなイタリアンへでかけました。出かけましたが、これまた馬鹿な写真しかないのであえてアップしません。

Deja Vu 音樂魔幻餐廳

こちらはオーナーの趣味で作られたところで、お店の中にバットモービルがあったり、トリックアートがあったり、ピアノの生演奏が行われていたりと好きなものがごった煮状態ですが、優雅な気分にさせてくれます。

この後は約束の占いに行きまして、2日目が終了。

3日目はお約束の台湾シャンプーへ。髪を立てられるお約束の画像と一番心配なブローは昭和感満載…m9(^Д^)プギャー サービスで前髪まで切られましたょ…。

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お迎えの時間まではホテル近くの迪化街にある縁結びの神様 月下老人様

こちらでは縁結びのほかに金運、家内安全も祈願できます。もちろんやってきました。

この迪化街ですが、乾物、高級食材、漢方薬、そして布の卸し屋さんが並んでおり面白いところです。こちらでお土産を買いひとしきりお買い物終了です。

お薦めの乾物はもちろんカラスミでしたが、意外性のあるものはシイタケの乾物!スナック菓子のようで美味しかったです。

時間の限られた大人の女たちはタクシーを駆使し、台北の重要観光ポイントをまわり終えました。しかし弾丸過ぎて、一人四十路の私は飛行機の搭乗手続きを終わらせるなり一人沈没。若干、熱中症にもなりかけた疲れが出たのか、空港でご飯という二人に「私は荷物見てるから二人でいってら~」と弱々しく待合室に着席。帰りの飛行機も少し遅れましたが無事に帰国することができました。

初めての女子3人旅。私のミッションにも付き合ってくれた友人2名と、楽しい旅行の機会をくださった会社に最大の感謝をこめて、今年の旅行レポートを終わります。

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2015年6月20日 (土)

誕生石と産地と私 2.5~5月エメラルド

みなさま、先月は私のパソコン不調でブログを途中終了するという事態になり、誠に申し訳ございません。

メンテナンスを行い、少しだけマシになりましたので続きを記載したいと思います。もうしばらくエメラルドにお付き合いくださいませ。

では肝心の画像です。

コロンビア産とザンビア産のエメラルドの違いはこちらの画像をご覧ください。

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※SUWA 宝石辞典 宝石2 より

画像だと微妙な違いが分かりづらいかもしれません。諏訪さんの著書に掲載されている宝石の画像は非常に分かりやすく、いつも参考にさせてもらってます。そして掲載されている宝石自体が素晴らしい・:*:・(*´∀`*)ウットリ・:*:・

コロンビア産は若草色といいましょうか、5月の新緑を彷彿とさせる緑。ザンビア産は青みの強い緑。こうやって比べるとそれぞれの良さがあります。

前に述べましたが、ザンビア産のエメラルドは内包物が少ないものが多い。そのため無処理のものもありますが、コロンビア産は内包物が多いため、オイル処理は必須です。となると、コロンビア産の無処理は非常に稀であります。

内包物でいうと、コロンビア産の特徴的な内包物は「三相インクルージョン」と言われる、液体の中に個体と気体が入っている特徴的なものがあります。ザンビア産のものは「角型二相」といわれる内包物が入ってます。三相の四角の個体は塩分なので、「ここは昔海だったんだよ」と聞かされました。…今となってはそれが本当なのか気になるので次回の勉強会の時に真相を確認したいと思います!

今年に入り、コロンビア産の無処理をよく見かけるようになりましたが、内包物が少なく色味が薄いものが大半です。そうなるとオイル処理をしている濃いものがいいなー、と私は思うのであります。

先日の自社勉強会にて、「エメラルドの処理について」の最新情報を入手しました。それを考慮すると、コロンビア産のエメラルドの美しさを再認識するわけです。

今までの人生の中で、本来のコロンビア産エメラルドを見たことがなかった私はザンビア産のエメラルドの方が好きでしたが、今ではすっかりコロンビア産エメラルドの虜です゚・*:.。..。.:*・゜(*´∀`)。. .。.:*・゜゚・*ポワワワァァン

「やっぱり買うなら コ ロ ン ビ ア 産」

いや、ザンビア産が嫌いなわけではないです。予算の都合が許すならどちらも欲しい…

飽くなき物欲との戦いが始まる私でありました(;´Д`)ハァ…

2015年5月31日 (日)

誕生石と産地と私 2~5月エメラルド

5月のゴールデンウィークもあっという間に終わりまして、そうこうしている間に火曜日から出張で先ほど帰還した私です(;´∀`)

先日、お買い取りにお越しいただいたお客様からお帰り間際に「ブログ見ました」と言われました…:(;゙゚'ω゚'):
は、早く言ってください!!と思いましたが、早く言われたからといって何かが変わる訳ではありません。単に恥ずかしいだけです!!
ブログではヲタク感満載で沢山書いてますが、実物は至って普通です。べしゃりも普通です。ただ、なんだかよく喋る顔の濃いオ○マ風の人ってだけです(;゚д゚)ァ....

実物をご覧になりたい方は、是非店頭へ足をお運びいただければと思います。(ほぼ客寄せパンダですね)

で、5月です。五月です!皐月です!誕生石といえばエメラルドです。
昔はエメラルドといえば、黄緑色で大きくて、内包物が多くて、ご年配の方しかできない宝石だとばかり勝手いに思ってましたので、どうも欲しいと思いませんでした。
私が鑑別機関にいた全盛期は化け物系(中の上で大きさばかりが目立つもの)のエメラルドしか見たことがなかった、という理由もあります。
色として好きだったのはアフリカのもの。濃く深い青味の強いイメージですね。
ところがです、産地と共に勉強していくと、こりゃやっぱりエメラルドはコロンビア産に限るわよっっ!!m9( ゚д゚)ビシッ!!
アフリカとかなにいっちゃってるのよ!ってくらいになりました…。至って単純極まりない。

さて、エメラルドとは「鉱物名ベリル」で「宝石名エメラルド」です。そう、3月に記載した産地シリーズのアクアマリンと同じ鉱物ですね。

エメラルドの語源はサンスクリット語の「緑色の石」を意味する「スマラカタ」それからギリシャ語で「スマクラグドス」さらにラテン語の「スマラグダス」へと変化を遂げ、またさらに「スマラルダス」といわれる俗語に変化し、そこからさらに古フランス語の「エスメラルド」へ変化。現在の「エメラルド」という呼称になったとされる、とウィキペディア先生が教えてくれました。

ふむ、こうやって語源をたどってみてもいろいろな国を経ているなーと思います。なにしろクレオパトラが愛したエメラルド、といわれるほどのものです。ん?そのころはなんて呼ばれていたのかしら?

エメラルドの話を調べていくと正直、かなりいろいろと出てきたので今回はあえて割愛します。(ネタ保存のため、とお思いでしょうが、ズバリそうです(´ε`;) )

話を戻します。エメラルドは3月のアクアマリンと同じ鉱物のベリルですが、その中でもグリーンベリルというものがあります。読んで字の如く「緑色のベリル」という意味ですが、ではエメラルドとはどう違うのかというと、不純物として鉄やマンガンが含まれているからです。

エメラルドは「クロム、バナジウム、鉄」が入っているのでこの独特の色合いを放ちます。この三つがエメラルドで有名な「緑の火」と呼ばれているようです。この言葉からもどれほどこの3つの不純物が必要不可欠なのかが見て取れます。

硬度自体は7~8.5でそこまで軟らかい印象はないのですが、エメラルド自体非常に内包物が多い石であるため、オイルや天然樹脂で加工されてます。このオイルを入れることはクレオパトラの時代から慣習として行われていたため、どれだけでも一般的なことだったのかが理解できますね。

内包物が多いということは衝撃を受ければ必然的に割れます。この理由から、衝撃を受けにくい独特の「エメラルドカット」が考案されたそうです。これは四角で上部と下部どちらも階段状のステップカットと呼ばれる形状になっており、さらに四隅がカットされた隅切り状態のものです。

エメラルドの産地はコロンビア、ザンビア、ブラジル等々ありまして、特にコロンビアは最も産出量が多く、そして最も素晴らしい品質のものが取れます。

ザンビアのエメラルドは濃く、透明感のあるものが多いのですが、コロンビアのものと比べると青みがかっています。

この独特の色合いは、コロンビアと比べると違いを感じることができると思います。

ではコロンビア産とザンビア産のエメラルドの違いはこちらの画像で…Σ(゚Д゚;)ゲゲッ画像ダウンロードができない!!。゚(゚´Д`゚)゚。

とうとう私のPCが「ディスクの容量不足」でダウンロードができず、画像の添付ができないという非常事態に陥りました_| ̄|○ il||liだましだまし使っていたので限界がきてしまいました。

誠に申し訳ないのですが、この月末31日に更新しているのに続きは6月に入ってから再度画像付きで更新いたしますので今日のところはこれにてご勘弁ください…それでは一旦失礼いたします(m´・ω・`)m ゴメンナサイ

2015年4月30日 (木)

音楽とジュエリー 5~BLACK DIAMOND

4月ですね~今月は予定通りに今日ブログを記載してます(=゚ω゚)ノ

って、月末やないかい┐(´∀`)┌ ハイハイって思ってやってください(´Д⊂ヽ

先月が誕生石と産地ネタにしたので今月もと思っておりましたが、神が降りましたΣ(゚∀゚ノ)ノキャー

はい、4月の誕生石ダイヤモンドですが、今月は音楽とジュエリーの方で取り上げる「BLACK DIAMOND~ブラックダイヤモンド」です。

BLACK DIAMOND/DOUBLE & 安室奈美恵
YouTube: BLACK DIAMOND/DOUBLE & 安室奈美恵

この曲はDOUBLE & 安室奈美恵のツインユニット?(ていうのかな?)でして、歌詞の内容は悩ましいただ一つのそれを手に入れるために狙いを定めている、といった感じです。゚+.(・∀・)゚+.゚イイ!!

ブラックダイヤモンドという名称は「クールでカッコイイ」というイメージで使用されていることが多いようですね。

かくいうわたくしめも、この曲カッコいいなー(・∀・)イイヨイイヨーと思っておりました。

さて、このブラックダイヤモンド、ブラックと付く色についてですが、ダイヤモンドの色は実に様々な物があります。色が見える起因は本来、成分に由来します。

ところがこのブラックダイヤモンドに限っては色の起因は内包物によるものなのであります(´ε`;)

ですので地色そのものの色が黒いわけではありません!

ということは、拡大してみると黒い内包物がびっしり入ってる(;゚Д゚)(゚Д゚;(゚Д゚;)ナ、ナンダッテー!!

グラファイトや鉄鉱石などの内包物を含有しており、それが黒い色を帯びる原因となってます。

こちらの画像が拡大したものです。

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※ジェムリサーチジャパンのHPより

クラリティグレードがI1以下の物で黒い何かを肉眼で見ることができるものがあれば、それがこれです。

先ほどまでのカッコイイと言っていたことを軽く打ち砕きます…(;´Д`)ウウッ…

…ってことは全然綺麗じゃない!ということになりますよね。ですのでブラックダイヤモンドは通常は宝石用としてではなく、工業用ダイヤモンドとして使用されていました。ところがある年代に斬新なデザイナーさんの製品として出現してきたことから、ブラックダイヤモンドが宝石として使用され始めました。

では、よくビーズ状のネックレスになっていたり、以下の画像は当店で取り扱っていたピアスですが、このような製品にセットされたブラックダイヤモンドはこれと違いますよね?と思いますよね?

Eshop_22000000845521※当店で過去販売していた商品より

これまた夢を打ち砕くようで申し訳ないのですが、こちらは加熱で人為的に黒くされたダイヤモンドが使用されているのです。

Σ(`Д´ )マジ!?ですか?

と言いたくなりますが、本当です。

宝石用としてブラックダイヤモンドが大量に必要になったため、このような処理が台頭し始めました。

加熱処理と照射処理とございまして、照射処理のダイヤモンドの特徴はよーくみると黒いというより、少し濃い緑色や青色のような独特の色合いがあり、表面がひび割れ荒れています。

この記事を書くにあたり、調べておりましたら新しいタイプのブラックダイヤモンドの処理が出てきているとの記事を見付けました。

それは「熱処理」です。

ジェムリサーチジャパンホームページ内の「ブラック”ダイヤモンドの鑑別」こちらに記載がありました。

ある一定条件のダイヤモンドを高温加熱処理し、加熱することでダイヤモンドの一部をグラファイト化させて黒色化させるとのこと。

画像もありましたが、内包物の黒い結晶よりももっと微細な黒いものが含まれています。看破する方法は既に見付かり記載されていました。

宝石に熱を加えることは地中に眠っている時にも行われるため、それを人為的に行うのか否かの差でしかありません。ですがその差は値段に大きな開きを生みます。

様々な処理が行われている昨今、鑑別機関でそれを見破る御苦労は想像を絶します。

さて、本題に戻りますが、宝石の処理などはきちんと開示されて販売されるべきだと思っています。ですが、あまり夢を打ち砕き過ぎるのもどうかと思いもします。

今日のブログは夢を打ち砕く方でしたが、いかがでしたでしょうか?

これだけ内包物が入り込むダイヤモンド。

その中で無色で内包物のない「Dカラー、フローレス」のダイヤモンドが出来上がる過程を考えると、それが如何に奇跡的なことであるのかが分ります。

そしてそれを生み出す地球という存在の凄さを目の当たりにできる気がします。

今月のブログはとても美しく真面目な言葉で締めくくりたいと思います。